アメリカの現地企業で働き始めた

今月からサンフランシスコにある All Turtles で働き始めた。

All Turtlesは、AI領域のプロダクトに特化したスタートアップスタジオで、Evernote共同創業者のPhil Libinが設立した会社。スタートアップスタジオの説明は、この記事が詳しい。ざっくり言うと、支援するスタートアップのプロダクト開発にさまざまな分野のプロフェッショナルのリソースを提供し、そこで私はプロダクトやブランドのデザインに取り組んでいる。

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初日に自席に着くと、会社のロゴが入ったTシャツやステッカー、文房具が出迎えてくれた。メッセージカードのイラストは私の後ろの席に座っているCarlosが描いたもの。

デザイナー、UX ライター、UX リサーチャーなどが所属するプロダクトチームは同じ島にいて、それぞれが異なるプロジェクトを担当しているけれど、気軽に話しかけられる環境になっている。スタートアップの場合デザイナーが1人しかいないことも多く、同じ職種の人と意見交換できる場が少ないが、スタートアップの初期フェーズに関わりつつも、他のデザイナーと意見交換できるというのは理想的だ。

オフサイトミーティング

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入社して1週間後にちょうど全社が集まるオフサイトミーティングがあり、ナパで2泊3日の合宿を行なった。All Turtlesのメンバーは世界中におり、アメリカ国内でもロスやニューメキシコで働く人や、東京、ドイツ、フランスからもメンバーが集結した。同じサンフランシスコオフィス内であっても、支援しているスタートアップのメンバーも入居していて、誰がどういうことをしている人なのかが分からない状況だったので、入社してすぐに全社で集まる機会に参加できたのは良いタイミングだった。東京で働く日本の人たちともSlackでは話していたが、今回直接会うことができた。

入社の経緯

サンフランシスコに引っ越してきて1年が経ち、今後デザイナーとしてどうしていこうかと悩んでいた。そんな時、自分のノートを読み返すとこんなことが書いてあった。

2017-10 目標シート サンフランシスコの企業に就職すること

最低限、デザイン業務に関するコミュニケーションがとれる英語力を身につける。(リスニング力、思ったことをすぐに英語で話せる瞬発力、ドキュメントをすばやく読む力、ドキュメントを書く力)

アメリカに住んでいるのだから現地企業で働いてみたいという、引っ越してきた当初の気持ちを思い出したのだった。夫がソフトウェアエンジニアとしてアメリカ現地の企業で働く様子を間近で見て触発されたのもある。

去年、Tradecraftを通してベイエリアのスタートアップのプロジェクトに関わる中で「英語は何かを達成するための手段のひとつである」ということに気付き、初めて英語を学ぶのが面白いと思えたのだった。しかしTradecraftでのプロジェクトが終わった途端に英語を使う必要がなくなってしまったので、英語を使わざるを得ない環境に身を置きたくなり、ますます現地の企業で働きたい思いは募っていった。

All Turtlesとの出会い

普段はAll Turtlesの東京スタジオで働く鈴木さん浅枝さんがサンフランシスコに来た際に、オフィスの訪問へ誘ってくれたのがきっかけ。その当時は私のビザの都合もあり、就職活動をしていたわけではなかった。その後状況が変わり、本格的に始めようとした段階で、訪問時にオフィスで会ったプリンシパルデザイナーのDairienから面接の機会をもらった。アメリカは紹介であってもきちんと面接ステップを踏むところが多く、電話面接、共同創業者との面接、自分のポートフォリオについてのプレゼンテーションと進み、もらったオファーだった。

アメリカでの就職活動には2ヶ月ほどかけた。合計14社に応募し、電話面接やオンサイト面接もいくつか受けた。これについては、またどこかに書くかもしれない。

ブランドデザインとプロダクトデザイン

大きな組織では、マーケティングとプロダクトは分離されていて相互に影響を持つことが少ない場合もある。しかし、ブランドの思想はプロダクトに反映されるべきだし、プロダクトで設計したユーザーの体験はブランドにも寄与すると思っている。そうした循環に関わることでプロダクト全体の設計に携わりたかった。

All Turtlesのメンバーと会った際にその話に同意してもらえて嬉しかったのを覚えている。また、共同創業者のJessicaが日本での講演で、以下のようなことを言っていたようだ。

役割は3つあり、デザインすべて。ユーザーテストすべて。ブランドに関連するものすべて。 プロダクトデザインとブランドを一緒にするのはすこし特殊だと思われます。よくブランドはマーケティングに配置されるのですが、ブランドとプロダクトは関連性が非常に高く、プロダクトこそブランドであるという考え方ができると思っています。

“言葉”をデザインしてサービスの価値を高める「UXライティング」という考え方 - ログミーTech

自分が目指す部分と同じことを考えている人が組織の特に重要なポジションにいるというのは、入ることを決めた一番の決め手だったかもしれない。

女性向けカミソリブランド Flamingo

男性用カミソリのHarry'sから女性向けのカミソリFlamingoが出たので購入して使っている。

f:id:haiji505:20190107091242p:plain Women's Razors, at Home Wax Strips, and Body Care for Women with Hair | Flamingo

こちらが購入したShave Setの中身。

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セットを購入すると、カミソリ本体と替刃、シェービングクリーム、ボディーローションがついてくる。またセットだとこのポーチがついてくるので、それも目当てだった。Glossierもこういうビニール製のポーチが毎回ついてくるのだけれど、旅行に使えたり、試供品をしまっておいたりできるので重宝している。

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このシェービングクリームがめっちゃふわふわで感激した。

シャワールームにつける用のカミソリホルダーもついてくる。

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切れ味もよく、本体は安っぽくなく、やや重みがあってしっかりしている。ただホルダーにうまくフィットしない感じがあってたまに落ちてきてしまうのがちょっとイマイチだろうか。

Flamingoとどちらにしようか検討したプロダクトにbillieがある。こちらの方が色とかがビビッドな色で可愛いので悩んだ。

使用しているカミソリブランドをスイッチする機会があまりなさそうだけどいつかこちらも試してみたい。また、こういうプロダクトは大体ニューヨーク発だ。サンフランシスコよりもニューヨークの方が遊び心のあるビジュアルが多い気がする。見ていて楽しい。

新潟のお雑煮

お正月は、大石家のお家で過ごした。 夫は毎年福岡流のお雑煮を作っているのだけれど、私は地元新潟のお雑煮を一度も作ったことがなかった。以前、母親に我が家のお雑煮って何が入ってたっけ?と尋ねたLINEの履歴が見つかったので、人生で初お雑煮を作ってふるまった。

まず我が家の雑煮で特徴的なのは、打ち豆だ。新潟の保存食で、大豆を煮てそれを木槌などで打ち乾燥させたものである。こうすることですぐに味が染み込むので、お雑煮の煮込みの最後に加えるだけで食べられるということらしい。

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打ち豆の作り方
  1. 大豆を2時間くらい水につける
  2. 鍋に水と1の大豆を入れて沸騰させる。大豆が浮き上がってきたら取り出す
  3. 大豆を1粒取り出してクッキングシートで包んで、まな板などの上でハンマーで一思いに叩く
  4. 網に乗せて乾燥させる
  5. 使う時はぬるま湯に6-7分つけて戻す

これ本来ならば保存食なのでもっと前に作っておいて、使う時にすぐ使えて便利、というものだと思うのだけれど、乾燥させたのが前日だったので、何だかよく分からない手間になってしまった。でも子どもの頃おばあちゃんが打っていたのを思い出すと、これが我が家の雑煮だなぁと感じるのであった。 あとの具材は母親によれば、ゼンマイと細長く切った大根と、あとは適当に入れるとのことだった。ゼンマイはサンフランシスコにある日本のスーパーNijiyaでは手に入らなかったのだが、大根、鶏肉、こんにゃく、ねぎ、しいたけを入れた。 味付けは昆布と鰹節で出汁をとって、醤油ベースの味付け。

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Twitterでアメリカに住む日本人の方が、伝統的なお正月を過ごしている気がするというつぶやきを見かけたのだけれど、確かにそんな気がする。サンフランシスコは日本ほどの四季はないし、お正月くらいはその季節らしいことをして過ごしたくなるのかもしれない。

生理用品のサブスクリプション CORA

生理用品のサブスクリプションが気になっていて、サンフランシスコ発のプロダクトCORAをオーダーしてみた。

広告

「ついに生理用品の広告が青い液体じゃなくて、赤い液体を使った!」みたいなコメントが溢れていて面白い。日本のCMも同様だけれど何故か血の色ではなく、どこも青い液体を使うのがこれまでの表現方法だった。最近のアメリカのスタートアップの広告ビジュアルを眺めていると、方向性としてファンタジーしすぎず現実感があって、誤魔化しすぎない実直な表現、そしてクリーン、でも楽しく!みたいな方向性が多いなと思う。

そしてこの広告にもあるけれど、とてもナプキンが薄いのがCORAの特徴だ。

オーダー画面 

f:id:haiji505:20181204142141j:plain f:id:haiji505:20181204142648p:plain オーダー時の画面。何枚セットかを選ぶのだが、自分の生理の重さと長さによって、何枚セットが良いのかをおすすめしてくれる。Proseもそうだけれど、購入までの体験がきちんと設計されている感じがある。

プロダクト

ところで、実はお目当てはナプキンそのものよりも、このポーチだったりする。

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最初の1ヶ月はフリートライアルで送料の3ドル支払うだけでナプキンのみが届くようになっている。2ヶ月目以降も継続していると、この専用ポーチと保管しておく際のケースが届く。

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HYBRID PADSという生理と尿もれどちらにも対応した製品をオーダーしたのだけれど、本当に薄く、そして羽もないため生理の時には残念ながら不安な感じであった。次回は素直にPERIOD PADSも試してみたい。

創業者の女性2人のインタビューによれば、食べ物はオーガニックに気を使っているのに、ナプキンの成分を気にする人は少なかった。薬局へ行きすべてのナプキンを見たがパッケージから成分が把握できたものはなかった。それがオーガニックのナプキンを開発するきっかけになったらしい。

最近ではスーパーのTargetでも買えるようになっている。ECからスタートし人気が出ると店頭に並び出すというのが流れとして生まれている。これまでのCMで認知を拡大するといったマーケティングとは異なる手法だ。

寄付プログラム

CORAを買うとインドに住む女の子にも同様に生理用品を提供する寄付プログラムがある。日本に居た時は、ナプキンのパッケージを眺めては機能性ばかりを気にしていたのだが、こうして成分だったり、社会貢献に繋がるかどうかが購買の後押しになっているというのがアメリカらしい感じがする。

ちなみに似たサービスでニューヨーク発のLOLAもある。 CORAが海外の人に寄付するのに対し、LOLAはアメリカの低所得者の女性に寄付するという違いがある。女性向けのプロダクトはニューヨーク発のものが多いため、個人的にはCORAを応援しているけれど、次回機会があったらLOLAも試してみたい。

Prose カスタマイズシャンプーが届いた

カスタマイズシャンプーのサービスがアメリカにはいくつかあるのだが、ボトルのデザインが好み、という理由でProseをオーダーしてみた。

Fresh & Personalized Hair care - Prose

ウェブでのオーダー時に20-30個くらいの診断に答えていく。

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「カーリーヘアかストレートヘアか?」と言った想像のできる定番の質問をいくつか答えていくと、「次の2ヶ月どこに滞在予定ですか?」と滞在予定の場所の郵便番号を訊かれた。最初はどういうことなんだろう、と思ったのだが、どうやら湿度や紫外線といった環境に合わせた調合もしてくれるらしい。

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他に面白いと思った設問は、ヴィーガン、グルテンフリー、シリコンフリーといった中から好みの材料を選ぶことができる点だ。また、香りも選択することができる。(香りが嫌な人は、フレグランスフリーも選べる)最初に思っていたよりも相当細かくカスタマイズできるのにびっくりした。なんとかフリーと聞くと無心で良いと思ってしまいがちだけれど、人によって何が最適かは異なるのでなにか1つのことを押し付ける感じがなくてとても好感がもてた。個人の嗜好で選べるのは素晴らしい。

そして届いたのがこちら。

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ボトルには自分の名前がプリントされている。ちょっとしたことではあるのだけれど毎日使うものが「自分だけのもの」というのは嬉しい。

一瞬ボトルのまま使うのは不便だなと思ったのだが、箱の中にはノズルが入っていた。

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毎月2桁成長を続けているらしく、ちょうど今週1800万ドル調達とのニュースがあった。

Prose raises $18 Million Series B Funding to Expand Custom Hair Care

アメリカで初めて病院(Kaiser Permanente)に行ってきた

サンフランシスコに引っ越してきて1年が経つというのに、病院にまだ行ってなかった。特に困っていることはなかったのだけれど、アメリカではプライマリードクター(かかりつけ医)を決めておかないと、いざ病気や怪我をした際に診療が受けられないとのことだったので最初のアポをとらないといけなかった。

というのは夫に説明を聞いて、入っている保険のKaiserのウェブサイト経由でプライマリードクターは決めたものの、病院に行けずにいた。

病院になかなかいけずにいた主な理由は...

  1. 最初のアポって何話すの?
  2. そもそもそういった仕組みの流れがウェブ見てもよく分からない
  3. 通訳サービスがあることは分かったけど、どうやって利用するの、当日でもいいの?

日本人のブログも見たのだけれど、妊婦さんの体験記や旅行時の利用では見かけるものの、日常利用での体験記はあまり見つからなかった。たぶん普通のことすぎてみんな難なくこなしているんだろうけど、私にはとてもハードルが高かった...。

そんなこんなで、難しい、面倒くさいとなって放置していたのだが、ようやく重い腰をあげて予約をとって行ってきた。(ウェブからも、アプリからも予約ができて便利)

通訳サービス

結局通訳サービスは事前によく分からなかったものの、受付で「Could you arrange a Japanese interpreter?(日本語の通訳を手配できますか?)」と聞いてみたところ、電話通訳を準備してくれた。事前予約が必要だったらどうしようというのが懸念材料だったけど、当日でもいけてホッとした。

診察室に置いてある専用電話で通訳サービスに繋いでくれて、スタッフやお医者さんとの会話をその電話越しに通訳してくれる仕組み。

簡単な質問には直接英語でやりとりした方が早いけど、専門用語など分からない単語がちょくちょくあるので通訳をお願いして良かった。

ただ、診察室の中だけなので、それ以外のやりとりは最低限話さないといけない。(1年前の自分だったら、それすら難しい英語戦闘力だったので、このタイミングで良かったのかもしれない)

身体検査

受付の人に「physical exam」と言われしばらく待っていると、スタッフの人に案内されて体重と血圧、体温を測った(おでこで測るタイプだった)。

身長は?と聞かれてinchが分からないんだけど...と言うと、cmでもいいよとのことだったので、cmで答えた。自分の身長くらいちゃんとアメリカの単位で言えるようになっておいた方が良いですね。。

Kaiserに来るの初めてだから子宮頸がん検診を受けたほうが良いとそのスタッフの人に言われ、その場で検査日を予約した。

病院に行くだけで次に何をするべきかがすぐに提示されるの良い。

初診

スタッフの人が退出してしばらくすると事前に指名していた先生が入室した。

Kaiserのウェブサイトで事前にプライマリードクターにしたい先生を指名できる。日本人が良かったけれど近くの病院で、新しい患者さんを受け付けている人がまったく見つからなかったので、アジア人英語に慣れている人が良いなと思い、マンダリンも話す先生にしてみた。

何か困りごとはありますか?と問診が始まった。日本だと自分で自分の病状にあたりをつけてその科にピンポイントで訪問しなければならないので、こうした自分の先生を決めて相談できるというのは良い仕組みだなぁと思った。せっかくなので、些細なことでも気になっていることを相談してみた。

また、アメリカでコンタクトレンズをまだ買ったことがなかったので、この病院で眼科検診ができるか聞いたところ、眼科への紹介状をすぐさま出してくれた。

眼科検診

今日すぐにでもOKとのことだったので、初診後にそのまま眼科のフロアへ。行った時は12時過ぎで「先生はランチに出かけていて戻ってくるのは1時間後になるけどどうする?」って言われたので、オンラインか電話で別日に予約することにした。

薬局

初診で薬を処方されたので、同じ建物内にある薬局に。薬を受け取って説明を受ける時に「I don't feel comfortable speaking English.」と言ったところ、「OK 先生から説明は受けた?」と聞かれ、1回に何回飲むのか、など簡単な説明だけ聞いて受け取った。 その薬剤師さんが「わたし日本語1つだけ知ってるの...えっと...ありがとう!」と言って癒やされた。

血液検査

貧血調査のため、血液検査も受けてきた。注射が怖くて不安って言うと「細い針だから大丈夫」と言ってくれて、実際あまり痛くないまま終わった。日本に居た頃、注射後フラフラしたりするので毎回横になってとらせてもらったりしていたので、無事に終わってホッとした。

人が明るい

ところで病院の廊下で、次にどこに行ったら良いか分からなくてウロウロしてると必ず誰かが道案内してくれた。東京で行っていた病院では、常にスタッフの人も忙しそうで表情もピリピリしていてあまり良い印象がなかったんだけど、みんなフレンドリーだし明るくて、今まで頂いたいた病院のイメージとまったく違った。

参考記事

アメリカで医療を受ける際に英語が不安な人向けに、Q&Aをまとめてくれているブログ。

Lady Bird

日本に3週間ほど帰っていた。行きのUnitedの機内で映画を2本観た。

この1年弱のアメリカ生活を振り返ると、当初は字幕付きであっても英語のドラマや映画を観るなんてことはできなかった。英語の勉強に海外ドラマを薦められるも、アメリカのNetflixで日本語字幕付きのものが少なく、初見のストーリーを楽しむことができなかった。

そこですでに知っているものならば楽しめるかもしれない、とジブリの英語吹き替えのDVDを買って観た時は「あぁ英語だけど分かる...! 分かるぞ...!」と思わず涙が出た。

Spirited Away / [DVD]

Spirited Away / [DVD]

さて、そんな状態だった私が今回、英語字幕の映画を2本も観たのだった。

Lady Bird

主人公はカリフォルニア州サクラメントに住む女子高生。大人になってからアメリカに住むと、人々がどのように学生生活を送っているのかということが分からないので、同じカリフォルニア州の学生が主人公というのは観ていて興味深かった。

主人公はスクールカーストの中で高くもなければ低くもない位置で、クラスのイケてる子と仲良くなろうと画策する。大学は憧れのニューヨークに行きたいけど、反対する母親と衝突する。

私は新潟の村で生まれ育ちずっと都会に憧れていた。そんなこともあってどこか重ね合わせながら観てしまった。

この"Lady Bird"というのは主人公が自分で付けた名前で、学校で本名で呼ばれても「私の名前はレディーバードよ」って言うんだけど、私も灰色ハイジという名前を10代から名乗っているせいか、なんだかそこも勝手に親近感を覚えてしまった。

大人になりたくて、一人前になりたくて、でも現実の自分とギャップがあってもがく。その過程で親と衝突してしまうことは国は違えど普遍的なのかもしれない。

Jumanji

もう一つ観たのはジュマンジ。ゲームの中に閉じ込められてしまう高校生の話で、20年前に公開された映画の続編である。前回はボードゲームだったけれど、ビデオゲームにアップデートされていた。英語を学ぶなら自分の興味のあるものが良いけれど、ゲーム好きな私にとって苦もなくこれが観れた。随所にゲームあるあるが盛り込まれていてくすりとできるシーンがたくさんあった。

この1年で私のマインドが英語を勉強することから、どう目の前の人とのコミュニケーションやコンテンツを楽しむかということにフォーカスが移ったようで我ながら成長を感じたのだった。

私のサンフランシスコでの作業場所。WiFiや電源のあるカフェ。

サンフランシスコに引っ越してきて、日中何をしているかというと、家かカフェでデザイン作業をしたりしています。日頃よく作業をしに行っているカフェをまとめてみました。

住んでいる方はすでに知っているところも多いと思いますが、カンファレンスや旅行で来た際の参考になれば幸いです。

営業時間は公式サイトで最新情報をご確認ください。日本と違って早くに閉まることが多いです。その代わり朝8時くらいから営業しているところがほとんどです。

記事の最終更新日:2018/08/13

カフェでMacBook Proの窃盗に合いました。該当のカフェは赤字で記してあります。また、それ以外のカフェでもベイエリア全域でこうしたことが起こっているようですので、くれぐれもお気をつけください。少なくとも窓際、入り口付近の席を避ける、ホテルなどで作業できる場合はその方がベターです。

Workshop Cafe FiDi

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  • 180 Montgomery St, Ste 100,San Francisco, CA 94104
  • WiFi: あり / 電源: 全席あり
  • 営業時間: 平日 7AM to 9PM / 土日 10AM to 9PM
  • http://www.workshopcafe.com/

コワーキング専用のカフェで1時間 2、3ドル(チャージする時間によって割引額が異なる)かかりますが、快適なWiFiと電源が確保できるのでストレスなく利用できます。専用のアプリで座った席の番号を入れてチェックイン。飲み物のオーダーもアプリからできます。日本のアカウントで使っていてアプリが入れられない場合はモバイルのブラウザからでもチェックイン可能です。

最初の10時間は無料で使えるので、旅行中にちょうど良いかもしれません。

Workshop Cafe SoMa

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  • One Market Plaza, 25 Spear St, San Francisco, CA 94105
  • WiFi: あり / 電源: 全席あり
  • 営業時間: 平日 7AM - 8PM / 土日 10AM - 8PM
  • http://www.workshopcafe.com/

こちらはWorkshop Cafeの新しくできた店舗。こちらの方が明るい。

ST. CLARE COFFEE

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  • WiFi: あり / 電源: あり
  • 654 Mission St., San Francisco, CA 94105
  • 営業時間: 平日 8AM - 4PM / 土日 Closed
  • http://www.stclarecoffee.com/

お気に入りのカフェ。そんなに大きくありませんが、混むことも少ないので気に入っています。ただし終わるのが16時と早いので注意。ちなみに、お手洗いは上の階にあるのですが、エレベーターを利用するのに鍵が必要なため、スタッフに一声かけて鍵をもらう必要があります。

Equator Coffees & Teas (LinkedInオフィスの1階)

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LinkedInオフィスの1階部分にあるカフェで、席がたくさんあるので便利。あと天井が高くて気分が良いです。

Capital One Café

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Capital Oneが運営するスペースで、コーヒーショップはチェーン店のPeet's Coffeeが入っています。引っ越してきた当初、無料で使えるスペースなのか分からず怖くて避けていたのですが、この間ようやく行けました...! 特に登録なども必要なく普通に誰でも使えます。 広いので必ず席は見つかると思います。ただし、人が多いためかWiFiは重かったです。

Mazarine Coffee

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  • 720 Market St, San Francisco, CA 94102
  • WiFi: なし / 電源: カウンター席、大きめのテーブルの壁沿いにあり
  • 営業時間: 平日 7AM – 5PM / 土日 8AM – 5PM
  • https://mazarinecoffee.com/

マーケット沿いにあるので割と平日も混雑しています。WiFiは残念ながらないけれど、運が良ければ公共の#SWFIWIが拾えることも...?

Contraband Coffee Bar - SoMa

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  • 260 5th St, San Francisco, CA 94103
  • WiFi: あり / 電源: カウンター席にあり
  • 営業時間: 平日 6AM – 8PM / 土 8AM – 8PM / 日 8AM - 6PM
  • http://www.contraband.coffee/

電源数は少ないです。ただし、近辺のカフェは土日が閉まっているところも多いので貴重かもしれないです。 ここのHAWAIIAN MOCHIにハマっています。もちもちという概念がないアメリカで貴重...!

※ここでMacBook Proの窃盗に合いました。使っている最中に堂々と背後からやってきて持ち去られました。おそらく電源とWiFiがあってMacを使っている人をよく目撃され狙われていたのだと思います。お気をつけください。

La Capra

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駅からは少し離れているためか静かです。電源は1つか2つ見たというネットのレビューもあるのですが、いずれにせよ数があまりないことは確かなのでそこは期待しない方が良さそう。

Google Mapsのリスト(おまけ)

上記リストをGoogle Mapsでもまとめました。

気が向いたら追加したり更新するかもしれません。

Ace Hotel - 写真で振り返るニューオリンズ旅行 - New Orleans trip #2

ニューオリンズ旅行でAce Hotelに泊まった。昔、会社の先輩がAce Hotelの良さを力説していて、いつか行きたいなぁと思っていたのだけれど、ポートランドに旅行した際に念願叶って泊まることができた。ニューオリンズは、夫のカンファレンスがホテルだった為、そこに滞在したのだけれど、Ace Hotelがあると知りイベント前日入りした時に1泊だけした。

https://ja.acehotel.com/neworleans

フロントを抜けるとラウンジが。ソファが置いてあって、ゆっくりとできる。チェックイン時間より早くに着いたので、ラウンジでしばらく休憩した。

コーヒー

ラウンジを抜けるとStumptown Coffee Roastersが併設されている。ポートランド発祥のコーヒー屋さんで、他のAce Hotelにも併設されている。

部屋

ホテルというよりは、こんな部屋に住みたい!と思わせるような感じがAce Hotelだと思う。

そういえば歯ブラシがないので、持参するか近くのスーパーなどで買うと良いと思う。シャンプー、コンディショナー、ボディーソープ、ドライヤーはあります。

子どもの頃、家族旅行でホテルに行く度に部屋に置いてあるメモにワクワクしていたことを思い出した。

グラフィック

ホテルの案内表示が可愛い。洗練されているけれど、画一化された大型ホテルに飽きた人たちにとってこういうちょっとした世界観に魅了されるのかもしれない。

レストラン

Josephine Estelleというレストランが併設されている。海外のどこに行っても食べ物の味が合うかどうかが心配の種なのだけれど、とても好みの味だった。

その他の写真

こちらも合わせてどうぞ

写真で振り返るニューオリンズ旅行 - New Orleans trip #1

先月、ニューオリンズに行ってきた。せっかくアメリカに住んでいる間にカリフォルニア州以外にも行きたいと思っていたところ、夫がVue.jsのカンファレンスで行くことになったからだ。

日本だと人数ごとに宿泊料を支払わないといけないので億劫だけれど、アメリカは支払いが部屋単位なので気軽だ。そんな訳で夫の宿泊に便乗し、航空券のみの追加支払いですんだ。

さて、ニューオリンズはジャズの街で知られている。行く前にちょうどBLUE GIANTを全巻読み終えていたのだけれど、飛行機の中で夫にめちゃ勧めてkindleで購入させましたw

BLUE GIANT(1) (ビッグコミックス)

BLUE GIANT(1) (ビッグコミックス)

  • 作者:石塚真一
  • 発売日: 2013/12/04
  • メディア: Kindle版

ニューオリンズのスターバックス

さすがジャズの街。スターバックスのランプがトランペットでできている。

ディズニーランドはニューオリンズの街並みを再現して作られた

着いてまず観光の中心地に行くと、まるでディズニーランドの景観のようだと思った。調べてみると、それもそのはずウォルト・ディズニーがニューオリンズを好きなことから、カリブの海賊のアトラクションの辺りなどはこの街を再現して作られたのだった。

ニューオリンズのシンボル

元々フランス王家の紋章で、アイリスの花。フランスの植民地だったニューオリンズではこのシンボルが定着し、街のいろんなところで見ることができる。

料理

ガンボと呼ばれるスープがニューオリンズの名物料理。その中でも老舗のGumbo Shopに行ってきた。

甲殻類の出汁で作られたスープでご飯の上にかけられて出てくる。日本人好みの味だと思う。

これは名前を忘れた... トマト味のライス、こちらも日本人好み。

建築

アメリカ人の友人が勧めてくれたのは、ガーデンディストリクトを散歩すること。1800年代の建築が残っていたり、ハリウッド女優サンドラ・ブロックが家主の豪邸もあったりする。

とうもろこしがモチーフのフェンス。1859年に裕福な商人 Colonel Shorts の為に建てられ、故郷アイオワ州のトウモロコシ畑を惜しむ彼の妻の為に設置されたと言われている。

映画「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」で老人ホームとして使われた家もある。

ベンジャミン・バトン 数奇な人生 [DVD]

ベンジャミン・バトン 数奇な人生 [DVD]

  • 発売日: 2010/04/21
  • メディア: DVD

旅先リスト

ニューオリンズ旅行に際してFoursquareで行きたい所リストを作ったので、よければどうぞ。ニューオリンズに住んでいたり、直近旅行をしたアメリカ人の友人に勧められた場所をリスト化しています。

こちらも合わせてどうぞ

サンフランシスコで4日間開催される Art Market San Francisco 2018 の内覧会に行ってきた

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4/26-29までサンフランシスコで開催されるArt Market San FranciscoのPreview Night・内覧会に誘われて行ってきた。いわゆるアートフェアで、国内外のギャラリーが参加して所属しているアーティストの作品を展示販売する催し。サンフランシスコやベリエリアのギャラリーが多かったけれど、ニューオリンズやニューヨーク、ロンドンやそして東京のギャラリーも参加していた。

実はサンフランシスコに引っ越してきてからというもの、こちらのギャラリーをあまり知らなかったので知ることができてよかった。

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色彩豊かな作品が多い

見ているだけで楽しくなれるような色彩の作品が多かった。あまりアート事情に詳しくないので分からないけれど、カリフォルニアのギャラリーが多いからそういったことも関係していたりするのだろうか。

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絵画作品

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Shawn Huckins | We The Peep-Hole (Anna Payne Cutts, Erasure No. 12)

描かれているのは、1800年代アメリカ合衆国下院議員の妻アンナ。The The Erasuresというタイトルの作品で、アーティストの公式サイトを見ると、連作となっている。このモチーフはPhotoshopの消しゴムツールを表現していて、誰もがインターネットで発言力をもつこの時代に、過去の歴史を簡単に消すことができてしまったらどうなるのか、ということを問う作品となっている。作者本人の注意書きにもあるけれど、これは決してPhotoshopじゃなくて絵画である。このような問いを持ちながら、これを表現するために時間をかけて描いていること、筆跡が残ることこそが作者のアンサーなのかもしれない。

写真作品

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James Nizam | Obliquity of the Eliptic

フォトグラファーJames Nizamの作品。あとで調べたところ、バンクーバーで開催されたCapture Photography Festivalのメインイメージのために制作されたものだった。長時間露光によって空間に幾何学模様を浮かび上がらせる作品などを作っていて、写真によって完成することのできる空間アーティストなんだな、と理解した。とても好み。

ポップアート

アメリカだからか、ポップアートもよく見かけた。

素材はなんと日本の消しゴム。懐かしい。これだけの量を集めてすごい。

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Pablo Dona

ライトを使った作品

LEDやネオンを使った作品もいくつか見かけた。

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OnSite Installation

会場にはいくつか大きめのインスタレーションも。

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Kindah Khalidy | Surprise

会場入口に飾られていた作品。同作者の作品はChandran Galleryのブースでも見ることができるけれど、カラフルな色彩と自由なシェイプが目を惹く。カラフルな作品が多かったけれど、特に明るい気分にさせてくれる配色だと思った。

 

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Tahiti Pehrson | The Big Rig

9x8メートルあるこの作品は、手作業による切り絵。繋ぎ目のないこの巨大な紙と、この繊細な手作業がすごい。 引きで撮れなかったのだけれど、公式の写真を見ると、5つの作品が連作になっていて、1つの模様を描いていることが分かる。

インスタレーション

会場で人気を集めていた作品はどちらも花がモチーフ。

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鏡を使っているのだろうか。写真では分かりづらいけれど、とても奥行きがあるように感じられる。

こちらはラルフローレンのシャツを使って作られたBranded Roseというタイトルの薔薇の作品。

どちらも作品の前で写真を撮る人が多かった。そういえば会場入り口ではハッシュタグ #artmarketsf が書かれていた。いまやどこのイベントスポットに行っても見かけるハッシュタグはアートイベントも例外ではなく、作品を広く世に知らしめるためにオープンにしていく。アートというと身構える時もあるけれど、フレンドリーな感じが良かった。値段も手を出せば届く価格帯のものが多かった印象。

ちなみに、奥にある食事スペースでは長蛇の列が出来ていて、それを整備する人もいないため少しカオスだった。その辺は日本のイベントの方がしっかり運営しているケースが多いよなぁと感じる。

大量のビジュアルを一気に見ることができて目の保養になった。あとベイエリアではパーカーにジーンズみたいな人にしか出くわさないので、普段見かけないタイプのおしゃれな人が多くてそれもとても目の保養でした。おしゃれがしたい。

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She is コンプレックス特集

She isのコンプレックス特集に回答したものが掲載されました。

コンプレックスとはなんでしょう? 多くの人がその言葉でとらえているものに苦しめられてきた記憶と個人史を持ちながらも、その内容や向き合い方はもちろん人それぞれです。She isの特集「Dear コンプレックス」の一環として、なぜコンプレックスが生まれるのか? どんな影響を与えられ、そこからどう自らを救い出すことができるのか? そんなことを探るべく、今回は次の3つの問いかけをShe isのGirlfriendsの方々におこなって、50人の方に回答していただきました。

私は「正面から飛び込んでみる」。英語が話せない、中学校に通ってなかったために義務教育で勉強していなかったがコンプレックスだったのに、今なぜかアメリカに住んで体当たりで取り組んでいるなんて。怖くても正面から向き合うことで何か見えることがあるのかもなぁと思う。

Glossierのサンフランシスコでの期間限定ポップアップストアに行ってきた

アメリカの女性にカルト的な人気を誇っているビューティーブランドGlossierのポップアップストアが期間限定でサンフランシスコでオープンしているとのことで行ってきました。

オープンと同時に着くと、そこには既に長蛇の列。入るまでに1時間ほど並びました。

Glossierはオンラインショップで展開していて、Instagramでのプロモーションを中心に伸びたブランドで、店舗は2年前に出来たNYにあるのみ。SFに来たのは待望の!という感じで、待っている間、本当に女の子たちの熱狂ぶりが伝わってきました。お母さんと一緒に来ているティーンの子も。

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カフェとコラボしていているのだけれど、看板はおろか壁までもGlossierカラーに塗られていて驚き!

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カフェのカウンターを生かして、レストランをモチーフにGlossierのコスメがディスプレイされていてとにかく可愛い。

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スタッフの制服も可愛い。ピンクのつなぎ。

オーダーシート

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注文表もレストランのメニューみたい。

リップバーム

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一番気になったのはこのリップバーム。絵の具みたいで可愛い!! ほんのり色と香りがついていて、普段あまり口紅を付けないのでこういうの良い。

パフューム

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待っている間にも試供させてもらったのがこの香水。左は練り香水。最近あまり香水を付けなくなってしまったのですが、リップバーム同様あまり主張しすぎない香りで良かった。 もう良いと可愛いという単語しか出てきません。

店内の様子

レストランみたいなディスプレイの反対側は、普通のコスメカウンターのような感じ。

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商品数は多くなくて、その分同じものが何箇所にも置かれているので混雑している店内でも人と取り合うことなく試供出来るようになってました。

スキンケア

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全体的に、可愛いけど、甘すぎないシンプルなパッケージと、商品も日本のすっぴんメイクみたいな感じで主張しすぎない感じがとても良かったです。日本では買えないみたいですが、もし上陸したら間違いなく人気が出そう。

Everlaneもそうですが、コミュニケーションの主戦場はオンラインで、店舗はファンがオンラインにシェアしたくなる体験の場づくり・イベント、というのが今どきで上手いですね。

FoursquareのUX・UI改善を書いたところ、創業者に届いて、人事からもメールが来た話

通っていたサンフランシスコのデザイナー養成所Tradecraftの一番最初の課題で、アプリをピックアップして、見知らぬ人に声をかけてユーザビリティテストをして改善のプロトタイプを作って検証するーというものがあったのですが、そのプロセスをこの度記事にまとめてMediumに投稿しました。

するとGoogleのデザイナーが、なんとFoursquareの創業者のDennisにメンションしているではないですか。

チームの人にシェアしてくれたみたいで、Foursquareのエンジニアの人からメッセージが届いたり、その日のうちに人事の人から「今ちょうどシニアプロダクトデザイナーのポジションを募集しているんだけど、興味があったら連絡待ってるよ」みたいなメールが届きました。 採用決定メールではなくて、ただの採用情報の連絡なので、自社製品について語っている人がいたらまぁ連絡とるよなぁ、とは思うのですが、何より驚いたのはそのスピード感。

また、この数ヶ月アメリカで働くとしたら私はどの程度のレベルに位置するだろう?と考えていたので、シニアプロダクトデザイナーのポジションの案内が来たのは1つの指標として自信をくれるものになりました。

ドイツ、台湾のFoursquareのユーザーグループにも届いた

※ チームと表記していたのですが、Superusers (SUs) なのでユーザーグループに近いと思うとの意見を頂いたので見出しを改めました。

2016年にも外部の人がFoursquareについての記事を書いたみたい。サンフランシスコのFoursquareのデザイナーの方にもメンションしてくださってました。

読めないので中国語から英語に翻訳にかけてみたところ、「メインの検索フィールドに直接都市の名前を入れてしまう、この間違い私もよくしてしまう!」と書いてあって、私が記事で指摘した改善点について言及してくれていました。

これが英語

これがアメリカ...!と思っていたところ、夫には「これが英語やで」と言われました。生まれて初めて英語で記事を書いたのですが、それだけでこれまで届かなかった人たちに届いたのだと思うと、デザイナーとして何かを伝える仕事をしているのであれば、これはこれからも英語で記事を書くのは継続してやった方がいいな...!と思わざるを得ない体験でした。30歳になってから始めた英語の学習ですが、ようやく楽しさが分かってきたのでした。

ベイエリアだけでなく、ニューヨーク、アムステルダム、スペイン、台湾、上海などさまざまな都市のデザイナーが記事を読んでMediumで拍手をくれました。

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9周年おめでとう

今日はちょうどFoursquare9周年でした。おめでとう!

追記

日本語訳を出しました。

2017-12-18 人生の2周目

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Tradecraftの期間は3ヶ月。当初は3ヶ月ってそこそこ期間あるよなーなどと思っていたものの、いざ始まってみると、気付けばもう半分が過ぎてしまった。毎月新しい人をとっていて、早くも私は先輩だ。(実際は先輩・後輩といった感じはなくとてもフラットだけれど)

先月、初日の全員参加の自己紹介の場で、何を尋ねられているかも分からず前の人の発言を聞きながらようやく理解して...と慌てていたのに、今月のその同じ会では新しく入って来た子にアドバイスまで述べる立場になってしまった。

平日朝の9時半から、夜は大体7時までカリキュラムを聞いたり、プロジェクトに参加してディスカッションやら、プロトタイプ作りをしている。この環境に飛び込んでみて本当に良かった。特にプロジェクトが始まってから英語のスキルが伸びたような気がする。素早く周りの意見を聞いて、そして自分の意見を言わないといけないからだ。周りからも先月より良くなったね。慣れた?って言われるようになった。下手な英語を言うよりも、何も言わない方が悪である。

カリキュラムは、午前中の2時間ほどを使って行われる。色彩学やタイポグラフィ、レスポンシブデザイン、グリッドetc。Tradecraftには様々な経歴の人がいて、グラフィックデザイナーやコンサルトからデザイナーに転身する人、大学を卒業してすぐ来る人などがいる。誰もが一様に3ヶ月でプロダクトデザイナー(あるいはプロダクトマネージャー)という職を得ることを目指していて、カリキュラムはとてもスピーディに一通りのことを学べる作りになっている。

すでに知っている事も多いけれど、英語で理解してノートにまとめる度に、改めてそれぞれの知識を整理直し再度別の視点で見ることが出来るのは新しい発見だった。強くてニューゲームのような気もするし、英語的にはレベルが0になって社会人をやり直しているような気もする。

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「補色」って英語で何て言うんだけ... いま先生が言った単語、文脈的に知ってるけど何だっけ... など、毎日GoogleとMacの辞書での検索にお世話になっている

今月頭にホリデーパーティーがあった。Tradecraftはコミュニティ作りを核としていて、Slackには卒業した人も全員いたりなど絶えずつながりがあるような感じだ。ホリデーパーティーにも過去の卒業生たちが大勢来ていた。

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立ち話などが苦手なので、普段はSlackでの発言の方が多いのだけれど、最近Framerを勉強し始めたので作ったものをポストしたところ、卒業生からDMが来たりした。その人がパーティーにも来ていたので、私を見かけて声をかけてくれたのだけれど、悲しいことにSlackと違ってすぐさま返事をすることが出来なかった... ちょっとした小話、自分の語彙が少なくて「Yeah, Wow」みたいな言葉しかとっさに出てこなくて落ち込む。

あと大勢の人がいてBGMもかかっている空間、とにかく英語を聞き取るハードルがめちゃくちゃ上がる。目を細めながら耳を傾けて体を前に出して必死に会話についていく。目を細めるのは自然とそうなってしまうのだけれど、視覚情報を減らした方が音だけに集中できるような気がする。お酒も相まってとても疲れるけれど。

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