灰色ハイジの観察日記

サンフランシスコで働く閉じこもりがちデザイナー

アメリカの現地企業で働き始めた

今月からサンフランシスコにある All Turtles で働き始めた。

All Turtlesは、AI領域のプロダクトに特化したスタートアップスタジオで、Evernote共同創業者のPhil Libinが設立した会社。スタートアップスタジオの説明は、この記事が詳しい。ざっくり言うと、支援するスタートアップのプロダクト開発にさまざまな分野のプロフェッショナルのリソースを提供し、そこで私はプロダクトやブランドのデザインに取り組んでいる。

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初日に自席に着くと、会社のロゴが入ったTシャツやステッカー、文房具が出迎えてくれた。メッセージカードのイラストは私の後ろの席に座っているCarlosが描いたもの。

デザイナー、UX ライター、UX リサーチャーなどが所属するプロダクトチームは同じ島にいて、それぞれが異なるプロジェクトを担当しているけれど、気軽に話しかけられる環境になっている。スタートアップの場合デザイナーが1人しかいないことも多く、同じ職種の人と意見交換できる場が少ないが、スタートアップの初期フェーズに関わりつつも、他のデザイナーと意見交換できるというのは理想的だ。

オフサイトミーティング

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入社して1週間後にちょうど全社が集まるオフサイトミーティングがあり、ナパで2泊3日の合宿を行なった。All Turtlesのメンバーは世界中におり、アメリカ国内でもロスやニューメキシコで働く人や、東京、ドイツ、フランスからもメンバーが集結した。同じサンフランシスコオフィス内であっても、支援しているスタートアップのメンバーも入居していて、誰がどういうことをしている人なのかが分からない状況だったので、入社してすぐに全社で集まる機会に参加できたのは良いタイミングだった。東京で働く日本の人たちともSlackでは話していたが、今回直接会うことができた。

入社の経緯

サンフランシスコに引っ越してきて1年が経ち、今後デザイナーとしてどうしていこうかと悩んでいた。そんな時、自分のノートを読み返すとこんなことが書いてあった。

2017-10 目標シート サンフランシスコの企業に就職すること

最低限、デザイン業務に関するコミュニケーションがとれる英語力を身につける。(リスニング力、思ったことをすぐに英語で話せる瞬発力、ドキュメントをすばやく読む力、ドキュメントを書く力)

アメリカに住んでいるのだから現地企業で働いてみたいという、引っ越してきた当初の気持ちを思い出したのだった。夫がソフトウェアエンジニアとしてアメリカ現地の企業で働く様子を間近で見て触発されたのもある。

去年、Tradecraftを通してベイエリアのスタートアップのプロジェクトに関わる中で「英語は何かを達成するための手段のひとつである」ということに気付き、初めて英語を学ぶのが面白いと思えたのだった。しかしTradecraftでのプロジェクトが終わった途端に英語を使う必要がなくなってしまったので、英語を使わざるを得ない環境に身を置きたくなり、ますます現地の企業で働きたい思いは募っていった。

All Turtlesとの出会い

普段はAll Turtlesの東京スタジオで働く鈴木さん浅枝さんがサンフランシスコに来た際に、オフィスの訪問へ誘ってくれたのがきっかけ。その当時は私のビザの都合もあり、就職活動をしていたわけではなかった。その後状況が変わり、本格的に始めようとした段階で、訪問時にオフィスで会ったプリンシパルデザイナーのDairienから面接の機会をもらった。アメリカは紹介であってもきちんと面接ステップを踏むところが多く、電話面接、共同創業者との面接、自分のポートフォリオについてのプレゼンテーションと進み、もらったオファーだった。

アメリカでの就職活動には2ヶ月ほどかけた。合計14社に応募し、電話面接やオンサイト面接もいくつか受けた。これについては、またどこかに書くかもしれない。

ブランドデザインとプロダクトデザイン

大きな組織では、マーケティングとプロダクトは分離されていて相互に影響を持つことが少ない場合もある。しかし、ブランドの思想はプロダクトに反映されるべきだし、プロダクトで設計したユーザーの体験はブランドにも寄与すると思っている。そうした循環に関わることでプロダクト全体の設計に携わりたかった。

All Turtlesのメンバーと会った際にその話に同意してもらえて嬉しかったのを覚えている。また、共同創業者のJessicaが日本での講演で、以下のようなことを言っていたようだ。

役割は3つあり、デザインすべて。ユーザーテストすべて。ブランドに関連するものすべて。 プロダクトデザインとブランドを一緒にするのはすこし特殊だと思われます。よくブランドはマーケティングに配置されるのですが、ブランドとプロダクトは関連性が非常に高く、プロダクトこそブランドであるという考え方ができると思っています。

“言葉”をデザインしてサービスの価値を高める「UXライティング」という考え方 - ログミーTech

自分が目指す部分と同じことを考えている人が組織の特に重要なポジションにいるというのは、入ることを決めた一番の決め手だったかもしれない。