Daily UI Challengeを再開した

Daily UIという100日間、毎日デザインのお題がメールで送られてくるサービスがある。DribbbleやTwitterで「dailyui」で検索すると、いろんなデザイナーが参加した記録を見ることができる。

Tradecraftでこれを知った私は去年はじめたのだが、ものの見事に11日目で続けるのをやめてしまった。

続かなかった要因としては、「ただUI作るだけだとつまらんから、アニメの練習したかったしモーションもつけよう!」と思ったことです。

f:id:haiji505:20180911080555g:plain
これに至ってはFramerで作って、実際に計算までできるように実装しはじめてしまった。。何の目的で何を練習したかったのか迷走したケース。

f:id:haiji505:20180911080823g:plain
これも明るさとかちゃんとスライダーでいじれるように実装した。

夫に私の継続性のなさを指摘されて30歳も超えてそういうのはアカンな、、と横に良い意味で厳しい人がいるので、今年中に汚名を返上すべく再開しました。今度は無理に自分から続かなくなるハードルを設けずに淡々とDaily UIしていきます。 8月末から再開して、No 12-23までひとまず終えたので、前回の挫折した記録に並びました。

f:id:haiji505:20180911081158p:plain
記念すべき再開第一号。お題はE-Commerce。

f:id:haiji505:20180911081250g:plain
週末など時間に余裕がある時は動きを付けたり。

でもやっぱりただ架空のUIデザインするだけだとあまり楽しくないので、「こんなのあったらいいな」と自分が欲しいものを考えたり、仕事だと使わないような配色を使うということを心がけています。

f:id:haiji505:20180911081616p:plain

普段ファンシーなデザインとかしないので、楽しい。使いたい色を使ってみた結果ピンク系が多くなった。

Dribbble

出来上がったDaily UIはDribbbleにアップしています。フォローやLikeもらえると励みになります...!

GitHub

Sketchファイルや、Framer、PrincipleなどのファイルもすべてGitHub上にアップしています。 気になる人がいたら参考用にご自由に開いてください。

アメリカで初めて病院(Kaiser Permanente)に行ってきた

サンフランシスコに引っ越してきて1年が経つというのに、病院にまだ行ってなかった。特に困っていることはなかったのだけれど、アメリカではプライマリードクター(かかりつけ医)を決めておかないと、いざ病気や怪我をした際に診療が受けられないとのことだったので最初のアポをとらないといけなかった。

というのは夫に説明を聞いて、入っている保険のKaiserのウェブサイト経由でプライマリードクターは決めたものの、病院に行けずにいた。

病院になかなかいけずにいた主な理由は...

  1. 最初のアポって何話すの?
  2. そもそもそういった仕組みの流れがウェブ見てもよく分からない
  3. 通訳サービスがあることは分かったけど、どうやって利用するの、当日でもいいの?

日本人のブログも見たのだけれど、妊婦さんの体験記や旅行時の利用では見かけるものの、日常利用での体験記はあまり見つからなかった。たぶん普通のことすぎてみんな難なくこなしているんだろうけど、私にはとてもハードルが高かった...。

そんなこんなで、難しい、面倒くさいとなって放置していたのだが、ようやく重い腰をあげて予約をとって行ってきた。(ウェブからも、アプリからも予約ができて便利)

通訳サービス

結局通訳サービスは事前によく分からなかったものの、受付で「Could you arrange a Japanese interpreter?(日本語の通訳を手配できますか?)」と聞いてみたところ、電話通訳を準備してくれた。事前予約が必要だったらどうしようというのが懸念材料だったけど、当日でもいけてホッとした。

診察室に置いてある専用電話で通訳サービスに繋いでくれて、スタッフやお医者さんとの会話をその電話越しに通訳してくれる仕組み。

簡単な質問には直接英語でやりとりした方が早いけど、専門用語など分からない単語がちょくちょくあるので通訳をお願いして良かった。

ただ、診察室の中だけなので、それ以外のやりとりは最低限話さないといけない。(1年前の自分だったら、それすら難しい英語戦闘力だったので、このタイミングで良かったのかもしれない)

身体検査

受付の人に「physical exam」と言われしばらく待っていると、スタッフの人に案内されて体重と血圧、体温を測った(おでこで測るタイプだった)。

身長は?と聞かれてinchが分からないんだけど...と言うと、cmでもいいよとのことだったので、cmで答えた。自分の身長くらいちゃんとアメリカの単位で言えるようになっておいた方が良いですね。。

Kaiserに来るの初めてだから子宮頸がん検診を受けたほうが良いとそのスタッフの人に言われ、その場で検査日を予約した。

病院に行くだけで次に何をするべきかがすぐに提示されるの良い。

初診

スタッフの人が退出してしばらくすると事前に指名していた先生が入室した。

Kaiserのウェブサイトで事前にプライマリードクターにしたい先生を指名できる。日本人が良かったけれど近くの病院で、新しい患者さんを受け付けている人がまったく見つからなかったので、アジア人英語に慣れている人が良いなと思い、マンダリンも話す先生にしてみた。

何か困りごとはありますか?と問診が始まった。日本だと自分で自分の病状にあたりをつけてその科にピンポイントで訪問しなければならないので、こうした自分の先生を決めて相談できるというのは良い仕組みだなぁと思った。せっかくなので、些細なことでも気になっていることを相談してみた。

また、アメリカでコンタクトレンズをまだ買ったことがなかったので、この病院で眼科検診ができるか聞いたところ、眼科への紹介状をすぐさま出してくれた。

眼科検診

今日すぐにでもOKとのことだったので、初診後にそのまま眼科のフロアへ。行った時は12時過ぎで「先生はランチに出かけていて戻ってくるのは1時間後になるけどどうする?」って言われたので、オンラインか電話で別日に予約することにした。

薬局

初診で薬を処方されたので、同じ建物内にある薬局に。薬を受け取って説明を受ける時に「I don't feel comfortable speaking English.」と言ったところ、「OK 先生から説明は受けた?」と聞かれ、1回に何回飲むのか、など簡単な説明だけ聞いて受け取った。 その薬剤師さんが「わたし日本語1つだけ知ってるの...えっと...ありがとう!」と言って癒やされた。

血液検査

貧血調査のため、血液検査も受けてきた。注射が怖くて不安って言うと「細い針だから大丈夫」と言ってくれて、実際あまり痛くないまま終わった。日本に居た頃、注射後フラフラしたりするので毎回横になってとらせてもらったりしていたので、無事に終わってホッとした。

人が明るい

ところで病院の廊下で、次にどこに行ったら良いか分からなくてウロウロしてると必ず誰かが道案内してくれた。東京で行っていた病院では、常にスタッフの人も忙しそうで表情もピリピリしていてあまり良い印象がなかったんだけど、みんなフレンドリーだし明るくて、今まで頂いたいた病院のイメージとまったく違った。

参考記事

アメリカで医療を受ける際に英語が不安な人向けに、Q&Aをまとめてくれているブログ。

Lady Bird

日本に3週間ほど帰っていた。行きのUnitedの機内で映画を2本観た。

この1年弱のアメリカ生活を振り返ると、当初は字幕付きであっても英語のドラマや映画を観るなんてことはできなかった。英語の勉強に海外ドラマを薦められるも、アメリカのNetflixで日本語字幕付きのものが少なく、初見のストーリーを楽しむことができなかった。

そこですでに知っているものならば楽しめるかもしれない、とジブリの英語吹き替えのDVDを買って観た時は「あぁ英語だけど分かる...! 分かるぞ...!」と思わず涙が出た。

Spirited Away / [DVD]

Spirited Away / [DVD]

さて、そんな状態だった私が今回、英語字幕の映画を2本も観たのだった。

Lady Bird

主人公はカリフォルニア州サクラメントに住む女子高生。大人になってからアメリカに住むと、人々がどのように学生生活を送っているのかということが分からないので、同じカリフォルニア州の学生が主人公というのは観ていて興味深かった。

主人公はスクールカーストの中で高くもなければ低くもない位置で、クラスのイケてる子と仲良くなろうと画策する。大学は憧れのニューヨークに行きたいけど、反対する母親と衝突する。

私は新潟の村で生まれ育ちずっと都会に憧れていた。そんなこともあってどこか重ね合わせながら観てしまった。

この"Lady Bird"というのは主人公が自分で付けた名前で、学校で本名で呼ばれても「私の名前はレディーバードよ」って言うんだけど、私も灰色ハイジという名前を10代から名乗っているせいか、なんだかそこも勝手に親近感を覚えてしまった。

大人になりたくて、一人前になりたくて、でも現実の自分とギャップがあってもがく。その過程で親と衝突してしまうことは国は違えど普遍的なのかもしれない。

Jumanji

もう一つ観たのはジュマンジ。ゲームの中に閉じ込められてしまう高校生の話で、20年前に公開された映画の続編である。前回はボードゲームだったけれど、ビデオゲームにアップデートされていた。英語を学ぶなら自分の興味のあるものが良いけれど、ゲーム好きな私にとって苦もなくこれが観れた。随所にゲームあるあるが盛り込まれていてくすりとできるシーンがたくさんあった。

この1年で私のマインドが英語を勉強することから、どう目の前の人とのコミュニケーションやコンテンツを楽しむかということにフォーカスが移ったようで我ながら成長を感じたのだった。

ベイエリアにある2つのスタートアップ「Laughly」「Finery」のプロジェクトを終えて

Tradecraftでの主な活動はクライアントプロジェクト。ベイエリアのスタートアップのオリエンを聞いて、ユーザーリサーチ、プロトタイプ、検証を1プロジェクトあたり1ヶ月くらいでこなす。 先週はとても忙しかったのだけれど、無事に2つのプロジェクトが終わった。 現在ポートフォリオのリニューアルを進めていて、そこに携わったプロジェクトも載せる予定。各プロジェクトの紹介はいずれまとめたいと思っているのだけれど、終えてみての要約と感想を書き記す。

Laughly

コメディーに特化したストリーミングアプリ。現在はAlbumやPodcastなどの音声で、今後動画フォーマットを追加すること、またサブスクリプションのモデルを変更するにあたってそれをどうUIに落とし込むのかというのが課題だった。

このプロジェクトが私の最初のプロジェクトだったこともあり、最初のMTGでとても緊張したことを覚えている。チームの議論に入るのが怖かったのだ。(今以上に1ヶ月前は英語を聞き取るのが難しかった)プロジェクトは最初にオリエンを聞いた後、興味のある人が挙手して参加するのだけれど、サンクスギビング、クリスマス前のタイミングで入った私たちはちょうどプロジェクトが少ない時期だった。そのせいか久々にやってきたこのプロジェクトは参加希望者が多く総勢10人のデザイナーが参加するという大所帯となった。

f:id:haiji505:20180124162539p:plain 楽しかったのはDesign Studioと呼ばれる、全員でペーパープロトタイピングをして投票して設計を決めるワークショップ形式の方法。5-10分という短い時間で全員でアイデアをスケッチし発表、2ラウンド目はみんなのアイデアから良いと思ったものを盗んで再度スケッチ、そして投票してみんなの合意で良いと思ったアイデアを絞り込んでいく。Laughlyは必要な画面数が多かったので機能ごとに分けて行った。事前に時間の設計を行い90分に収まるように各ラウンドの時間は組み立てた。 Design Studioは日本語の情報がぜんぜん無かったのだけれど面白いのでこれもまたいつか記事にまとめてみたい。

f:id:haiji505:20180124162210p:plain
デザインした画面の一部

手書きスケッチやワイヤーフレームをLo-fi (Low fidelity)、Sketch appなどで綺麗に作り込んだデザインをHi-fi (High fidelity)と呼ぶのだけれど、Lo-fiとHi-fiはそれぞれデザインが完成した後でユーザーテストを行い、その結果を元に再度作り直している。Tradecraftのプロジェクトは大体どれもそのようなステップで行っている。人によって作るのが好きな人、リサーチが好きな人のグラデーションがあるので、この方法によって割と満遍なくみんなが作業できるのに加えて、フレームワーク化されることによって次に何をしたら良いのか明確になるので良い。

f:id:haiji505:20180124183403j:plain
コメディアンにインタビューしようとコメディクラブに行ったところ、取材なら別の曜日に来てくれ、と言われて叶わなかったことも...

Finery

自分の持っている服を管理するワードローブサービス。面白いのは、各ECのアカウントと接続すると自動で買ったものがFineryに追加されるところ。

課題はダッシュボードのリニューアル。ビジュアルデザイナーはいるけれどUIデザイナー不在のスタートアップで、依頼を受けた時は、モバイルでデザインが破綻していたり、デザインルールが存在していない状態だった。存在するコンポーネントを集めて、デザインルールを新たに定めた。

f:id:haiji505:20180124160622p:plain f:id:haiji505:20180124161500p:plain

以前からファッション関係のデザインがしたいと思っていたので嬉しい。途中でダッシュボードに掲載する内容を当初のオリエンからまるっと変えたいとの要望がクライアントから来て、締切がタイトになったこともありプレゼン前日に4人でほぼ徹夜になりながら作業をしたのも良い思い出...。深夜にSlackで遠隔で確認&議論しながら作業を進めてちょっと青春感じた。やってることは世界で変わらない。

f:id:haiji505:20180124180210p:plain
提案したリニューアル後のダッシュボードデザイン

デザインのバージョン管理

5-6人のデザイナーで同じSketchファイルを操作するのでどのプロジェクトでもAbstractを使っている。前に夫と2人で試した時はあまりその恩恵にあずかれなかったのだけれど、大人数の人が触る可能性がある&同時に操作する可能性があるプロジェクトにはとても良いなと思った。

f:id:haiji505:20180124181347p:plain

この2つのプロジェクトで嬉しかったのは良いメンバーに恵まれたこと。中でもTeaという子は一緒に作業がしやすく楽しかった。ツールの知識やデザインのレベルが近いと、あまり言葉を多く話さなくても円滑に進めることが出来た。彼女とはいつか一緒に仕事がしたい。

関連記事

2018-01-11 Assignment

Tradecraftは3ヶ月しかない。気付けば3ヶ月目に突入した。「I'm the oldest cohort...!」などとビックリする月である。

インストラクターのZacから個別の課題がそれぞれに出されることになった。 まず最初に自分がどんな方向に進みたいのか、何が課題なのかのアンケートがとられた。 40個くらい項目のあるGoogle Formが送られてきて、それぞれに「やりたくない」「ぜひやりたい」「優先的に関わりたい」の温度感を答えた。

項目は以下のような感じ。

  • Logos
  • Work on VR/AR apps
  • Landing pages for growth campaigns
  • A/B testing to improve product features
  • Work on native iOS apps
  • Creative Direction
  • User Research
  • Building Prototype
  • Design team management
  • etc

私の今の一番の興味としては、プロダクトデザインのブランディングで、これまで得たさまざまなスキルを活かして統合的にどうプロダクトを作っていくか、ということだった。プレイヤーとマネージメントだと、どちらに興味がある?と聞かれた。やりたい方向性としてはプレイヤーだけれど、私の今の一番の課題はどうやって他のデザイナーとコミュニケーションをとって物づくりを推めるのか、ということだった。

Tradecraftのプロジェクトは、実際にサンフランシスコのスタートアップの課題を1ヶ月程度で解決する。毎月そう多くのプロジェクトがある訳ではないため、1つのプロジェクトに10人前後のデザイナーが参加することになる。主にリサーチとUIにフォーカスする人で方向性は分かれていくが、それでも5,6人が1つのSketchファイルを同時に触ったりしている。これは日本に居た時にはまったく経験したことないことだった。

そうして私に与えられた課題は、スタートアップやプロダクトを製作する会社でクリエイティブディレクターになることを目指したもので、自分は手を動かさずに、他の子に指導しながら、クリエイティブの方向性を決めてプロジェクトの成果物を作り上げる、というものだった。 これがとてもハードで、この1週間はとても忙しかった。正直に言えばどんなに量があろうとも、自分一人で作業した方が早い。それを人を導くとなると、いつも自分が頭で描いていることを1つ1つ説明する必要がある。また、どう進めたら良いのか手順も再考する必要がある。これがとてもハードで、でも今の自分にはとても必要なものだと思う。

Tradecraftに居る間にしかこうした経験は出来ないと思うので、とても良い経験になっていると思う。

ようやく今週1つプロジェクトが終わりそうでホッとしている。Laughlyというコメディーに特化したラジオアプリに新機能を追加するため、ユーザーリサーチからプロトタイプ作りまでを行った。

f:id:haiji505:20180112172357p:plain
ユーザーインタビューはあまりコミット出来ないので、手を動かすフェーズでは貢献しようと思い、Design System作りを行った。

そうだ。もう1つの課題はサンフランシスコに居るクリエイティブディレクターをピックアップして5人にメールを送りコーヒーを飲んで質問して来なさい、というものだった。ようやくTradecraft内の人と喋れるようになってきたところだけれど、まだ外部の人と英語で話すのは緊張するな...。

2018年が始まって

冬休み中にすっかり英語を忘れ、新年初日は学校が憂鬱だった。 お決まりの「How was your holiday?」をたくさん聞かれるのに、うまく答えられない。元々よくない発音も更に悪くなってて「Huh?」と聞き返される始末。

2日目の朝に友だちに「Did you think of your story?」って聞かれて何かと思ったら、その日の午後までに、面接を想定して自分の過去と未来を2分半で語った動画を撮っておかなければいけなかったらしい。冬休み前に出されていた課題を聞き取れていなかったのだ。「え!!」と焦りながらも、午前中のカリキュラムの合間に必死に自己紹介文を書いて、ランチタイムにみんなで録画しあった。

そして午後、先生の前で順番に発表。 構成についての先生のフィードバックは「中盤のプロモーションの仕事が長く感じられて、プロダクトデザインとどちらをやりたいのか分からなかったから、後半を手厚くすると良いかもね(意訳)」という的確なものだった。 そしてもちろん発音についてはひたすら改善が必要だ。

Carrot & Stick は無事に冬休み中に課題を終えた。今度先生がソイラテを奢ってくれるらしい。 ポートフォリオに2件日本の時の仕事を載せた

f:id:haiji505:20180108100610p:plain f:id:haiji505:20180106115649p:plain

将来アメリカで働くかはまだ分からないけれど、少なくともその準備はしておこうと思っている。職種にもよるだろうけれど、こちらは仕事のプロセスが評価に繋がっているような気がする。また、アメリカでの活動に際して、本名を使うことに決めたので、灰色ハイジとは別にポートフォリオを構築中。

英文は、ゆかちゃんに添削してもらった。意訳&私の言葉足らずな部分を補ってくれていてとても感激した。英語で文章をうまく書けるようになりたい。(日本語も毎回夫に指摘されるので、英語だけの問題じゃないのかもしれない)

1月に入ってまた新しい子が入ってきた。台湾から来た子と長く話し込んだのだけれど、似たようなカルチャーだとやっぱり話しやすい。3日ほど経ってようやく冬休み前のようにコミュニケーション取れるようになってきた。

2017-12-27 タイミング

Tradecraftで一番仲の良い友だちがいる。彼女の名前はケリー。カリフォルニアで生まれ育ち、日本語を勉強していることから、休日も一緒に出かけたりしながらランゲージエクスチェンジをしている。 昨日も一緒にラーメンを食べて、その後はサンフランシスコのMUJI(無印良品)に行った。無印はアメリカでとても人気だ。私が無印のペンを使っていると多くの人が「MUJI!! I love MUJI〜〜〜!!」などと話しかけてくれる。

ケリーは前職ではアニメーターで、そのスキルを活かしながら、インタラクションデザイナーを目指している。 私も私でUIにおけるアニメーションに興味があって、最近はFramerを使って遊んでいる。

彼女はPrincipleというタイムライン型のプロトタイプツールを使っていて、私もこの間触ってみたところだった。分からないところがあったので無印の後にカフェへ行き、私のPrincipleのファイルを見せながら質問する。

f:id:haiji505:20171229114058p:plain

学校には未経験の人や、リサーチ寄りの人などもいて、そんな中で手を動かすことに興味があって、さらには日本語にも興味のある子と仲良くなれるなんて、本当にラッキーだったと思う。入学時期を1ヶ月ズラせばよかったかな、と当初思ったりしたものの、3ヶ月しか期間がない訳で、もしズラしていたらケリーとこんな風に仲良くなっていなかったかもしれない。(ケリーは私より1ヶ月早く入学している)

異なる時期なら時期で「今のタイミングで良かった!」と思う出来事はきっとあるのだろう。それでもこの体験だけはこの時間軸でしかあり得なかったのだと思うと貴重なことだと感じる。

ケリーと何か一緒に作れたらいいな。

習作

FramerとPrincipleで作ったものは、DribbbleとGitHubにソースも含めて公開しています。 dribbble.com

github.com

2017-12-26 Carrot and stick

Career開発のカリキュラムが苦手だった。デザイン以外の話題になると途端に英語を聞き取れなくなるからだ。それも1ヶ月半経ってようやく講師の英語が分かるようになってきた。大体1人1人に当てられて、とあるトピックについて答えないといけないのだけれど、初回はとにかくそれがきつかった。でも今回のは割と聞き取ることが出来た。

冬休みに入る前に、褒美と罰を決めてみんなに宣言しておこう、というものだった。

先生はこれを「なんとか and stick」と呼んでいて、Stickは分かったけど、前半何て言ってるんだ??と聞き取れず。途中でようやく理解したのはニンジンと鞭、つまりアメとムチということだった。

褒美のところは、みんな「ボバティー」だとか「ビール」だとか答えていく。 その後この2週間でやり遂げたいことを宣言していく。「Cold Email(面識のない人に送るメール)を10人に送ります」「ポートフォリオを完成させます」etc。

そして、それが出来なかった場合の罰については、他の人が考える。

「自分の人生みんなの前でRapね」「校舎の周り3週ね」「知らない人5人に話しかけること」

私の罰ゲームは「Misha、Nick、Thomas(Tradecraftの創立者とインストラクターの名前)に英語であなたの人生語ってきて」というものだった。「自分の人生を!?」思わず聞き返してしまう。

アメとムチだなんて、子どもの遊戯みたいだなと思ったものの、この日はとにかくみんな笑いに溢れていて、私も聞き取れるようになっとるで〜〜〜というので感激した。

f:id:haiji505:20171227075805j:plain こちらのクリスマスは日本のお正月みたいなものらしく、先週はほとんどの人が地元へと帰っていった。残ったメンバーで最後の飲み会。

年が明けたらもう新しい子が入ってきてしまう。

「We will be oldest cohort!!」

一番古いメンバーになってしまう、と驚きを隠せない。

2017-12-18 人生の2周目

f:id:haiji505:20171218173239j:plain

Tradecraftの期間は3ヶ月。当初は3ヶ月ってそこそこ期間あるよなーなどと思っていたものの、いざ始まってみると、気付けばもう半分が過ぎてしまった。毎月新しい人をとっていて、早くも私は先輩だ。(実際は先輩・後輩といった感じはなくとてもフラットだけれど)

先月、初日の全員参加の自己紹介の場で、何を尋ねられているかも分からず前の人の発言を聞きながらようやく理解して...と慌てていたのに、今月のその同じ会では新しく入って来た子にアドバイスまで述べる立場になってしまった。

平日朝の9時半から、夜は大体7時までカリキュラムを聞いたり、プロジェクトに参加してディスカッションやら、プロトタイプ作りをしている。この環境に飛び込んでみて本当に良かった。特にプロジェクトが始まってから英語のスキルが伸びたような気がする。素早く周りの意見を聞いて、そして自分の意見を言わないといけないからだ。周りからも先月より良くなったね。慣れた?って言われるようになった。下手な英語を言うよりも、何も言わない方が悪である。

カリキュラムは、午前中の2時間ほどを使って行われる。色彩学やタイポグラフィ、レスポンシブデザイン、グリッドetc。Tradecraftには様々な経歴の人がいて、グラフィックデザイナーやコンサルトからデザイナーに転身する人、大学を卒業してすぐ来る人などがいる。誰もが一様に3ヶ月でプロダクトデザイナー(あるいはプロダクトマネージャー)という職を得ることを目指していて、カリキュラムはとてもスピーディに一通りのことを学べる作りになっている。

すでに知っている事も多いけれど、英語で理解してノートにまとめる度に、改めてそれぞれの知識を整理直し再度別の視点で見ることが出来るのは新しい発見だった。強くてニューゲームのような気もするし、英語的にはレベルが0になって社会人をやり直しているような気もする。

f:id:haiji505:20171218174814j:plain
「補色」って英語で何て言うんだけ... いま先生が言った単語、文脈的に知ってるけど何だっけ... など、毎日GoogleとMacの辞書での検索にお世話になっている

今月頭にホリデーパーティーがあった。Tradecraftはコミュニティ作りを核としていて、Slackには卒業した人も全員いたりなど絶えずつながりがあるような感じだ。ホリデーパーティーにも過去の卒業生たちが大勢来ていた。

f:id:haiji505:20171218173246j:plain

立ち話などが苦手なので、普段はSlackでの発言の方が多いのだけれど、最近Framerを勉強し始めたので作ったものをポストしたところ、卒業生からDMが来たりした。その人がパーティーにも来ていたので、私を見かけて声をかけてくれたのだけれど、悲しいことにSlackと違ってすぐさま返事をすることが出来なかった... ちょっとした小話、自分の語彙が少なくて「Yeah, Wow」みたいな言葉しかとっさに出てこなくて落ち込む。

あと大勢の人がいてBGMもかかっている空間、とにかく英語を聞き取るハードルがめちゃくちゃ上がる。目を細めながら耳を傾けて体を前に出して必死に会話についていく。目を細めるのは自然とそうなってしまうのだけれど、視覚情報を減らした方が音だけに集中できるような気がする。お酒も相まってとても疲れるけれど。

関連記事

英語で面接を受けた話

f:id:haiji505:20171201145703p:plain

Tradecraftに入って気づけば1ヶ月が経とうとしている。この環境に慣れてきたと共に、最初の恐怖心などの気持ちも忘れつつあるのですべて消えないうちに書き残そうと思う。

最初の難関は、英語の面接。大学と違って試験のようなものは無かったけれど、電話と、直接会っての2回の面接を受けた。

週1でベイエリアに住む日本人に英語を教わっていて相談したところ、英語のレッスンというよりは、ほぼ面接対策を伝授していただいた。

  • 自己紹介
  • 強みと弱み
  • 5年後どうなっていたいか
  • どうやって知りましたか etc

英語ということにビクビクしたものの、聞かれる内容そのものは日本の就職や転職活動と何ら変わりないことが分かる。

電話の恐怖

英語の電話が恐怖すぎて面接前はとても怯えた。Tradecraftは家から近いため、直接伺っても良いですか!?と聞こうかと悩んだけれど、結局電話で話した。結果として良かったな、と思うことは、電話だと事前に考えておいた文章を見ながら読み上げることが出来た点。 上記で対策した内容がほぼそのまま聞かれました。もうね、ほぼ文章読み上げたよね・・・!

夫からは「始まってすぐに I'm nervousって言うといい」という謎のおまじないを教わっていた。心臓が口から飛び出そうなくらい着信音が鳴った時はドキドキしたので、藁にもすがる思いで「ア、actually, I'm nervous」と言ったところ「Oh! 落ち着いて! 大丈夫だよ、安心して!」(意訳)といった感じでめちゃくちゃフォローされた。

ちなみに、アメリカだと電話面接はスタンダードのようだ。日本と違い、この広い大陸では確かに一番効率的なように思える。実際Tradecraftに入ってみると、私の代はニューヨークから来た人が多かった。

2回目の面接

電話の数日後にメールをもらい、今度は直接学校に行ってリードデザインインストラクターと面接することになった。

建物の入り口は鍵がかかっているため、着いてまず電話をした。ここでも緊張。無事に会えたものの、最初に言われた言葉が分からず焦った。適当にOKと言って話が進んだのだけれど、どうやら「中で座って話す?それともこの辺歩いて話す?」と聞かれたようで、近くの公園に行くことになった。(完全に日本の面接のイメージで、椅子に座って向かい合って話すことしか想定していなかったため、まさかそんなことを聞かれているとは想像もつかなかった...)

ここでも電話と同じことを聞かれた。(英語のインストラクターの人曰く、会う人が違う場合は同じ質問をされると思います、とのことだった。)

弱みは、「デザイナーとしてコミュニケーションが必要にも関わらず口頭で会話することが苦手ですが、その分ビジュアルで説明したりなどして工夫してきました」みたいなことを喋った。そしたら「なるほどね。分かった。じゃあ次はコミュニケーション以外の弱みはある?」って追加で聞かれたもんだから焦ったよね...。結局うまく喋れないままその時は次のトピックに移動してしまった。とても焦ったけれど、日本語でも準備してないとちゃんと言えないことだよな、と思って自分の準備不足にヘコんだ。

あとは、「どういう業界に興味がある?フィンテックとかヘルスケアとか」という質問に対して、「ファッションか、クリエイターをより高められるもの、例えばPinterestとかTwitchとか...」って例を出したところ「Haha, 大きな会社だね」みたいなことを言われて、うわー迂闊に具体的な会社名出すべきじゃなかったかな!?と思ったりしたものの、その場でうまくそれを伝える言葉がとっさに出て来なかった。

大きなところにしか興味がないミーハーな人間と思われるのも嫌だなと思い、面接のあと「サンフランシスコの企業はまだ知らないところも多く、新たに知れること、そしてそれらのプロジェクトに関われることにワクワクします(意訳)」みたいなことをフォローメールで送っておいた。

合格通知のメールをもらって

数日後にCongratulations!というメールを受信した。この数日で人生で初めて英語をたくさん話したこともあり、とにかく興奮していた気がする。 メールには「言語の壁はあるだろうけど、きっとあなたの過去のキャリアがそれを手助けしてくれると思います」といったことが書かれていた。その言葉にはとても励まされたし、今でも本当に自分の培ってきたスキルに助けられているなと思う。

夫によれば、「授業料も払ってくれて、日本では実務で実績があるし、英語が不安でもダイバーシティ的にも入れたら面白いだろうしって判断で落ちることはないと思っていた」とのことだった。

尚この後、とてつもなく長いGoogle Documentsが送られてきて、入学までに数冊の本、ウェブの記事、そして動画2本を事前に見ておいてね、と書かれていて浮かれた気分はすぐに吹っ飛び英語漬けの毎日となった。(通知のメールから入るまで2週間ほど)

課題の一部

LifeClever ;-)What 50 pounds of clay can teach you about design

Elements of User Experience, The: User-Centered Design for the Web and Beyond (Voices That Matter)

Elements of User Experience, The: User-Centered Design for the Web and Beyond (Voices That Matter)

Don't Make Me Think, Revisited: A Common Sense Approach to Web Usability (3rd Edition) (Voices That Matter)

Don't Make Me Think, Revisited: A Common Sense Approach to Web Usability (3rd Edition) (Voices That Matter)

Lean UX: Designing Great Products with Agile Teams

Lean UX: Designing Great Products with Agile Teams

2017-11-05 進展した

先月末から一気に状況が一変した。まず応募していた学校からCongratulations!というメールが届いたのだ。早速来週から通うことになるのだけれどそれについてはまた追って報告できたらいいなと思う。連絡のすぐあとは大変喜んだのだけれど、その後これ本当に英語ついていけんのかな。。という不安に襲われた。

今週は、友人がFigmaに週3日ほど通っているというのでオフィスに遊びに行ってきた。

キッチンテーブルがオフィスの目立つ位置に置いてあって、ランチにお邪魔したところ、代わる代わるいろんな人が席についた。おそらく家のリビングやダイニングのように、人がそこで必ず顔をあわせる設計になっているのだと思う。

案内してくれたJustinとランチを食べながら英語と日本語で会話していると、向かい側に座った人に紹介してくれた。スラスラとは喋れなかったけれど、半年前まで本気でHelloとしか言えなかった身としては、2、3個質問をしたり出来ただけでも進歩したような気がする。

夜は来週から行く学校でハッピーアワーがあると言うので行ってきた。AirtableAndrew Ofstadのトークセッションがあったけれど全然聞き取れず意気消沈。 その後、来週から同じタイミングでプロダクトデザインを学ぶ人たちと話した。ニューヨークから引っ越してきた男の人は、同い年だった。喋りが早くて聞き取ろうとするだけで精一杯だったけれど「Sketch使ってる?」「DreamweaverとかFlashってあったよね。別の会社と一緒になって・・・」「Macromediaだ」みたいな会話をした。年が近かったり、似た職業だと全部聞き取れなくても、何について会話しているのか?と予測が付きやすいことに感激した。

何度も聞き直したり、私に合わせてゆっくり喋ってくれて申し訳ない気分になったけど「それで英語以外では何を学びたいの?」と聞かれたときに、そうだ私は何を気にしてるんだ、みたいな気分になった。

英語はツールだ、という話を良く聞くけれど、いまいちアメリカに来るまでよく分かっていなかった。よく分からないくらいには英語と関わってこなかった。でも結局のところ「誰と何を話すの?」っていうことでしかないみたいだ。もちろんそれをスムーズに、そしてより強固にするために英語の学習はしないといけないんだけど、切羽詰まって勉強しなきゃ!会得したい〜〜〜って思うくらいにはモチベーションが出来た。 何かを会得するにあたってそれはツールでしかない、というのはデジタルデザインをやることにも似ている気がする。どれだけソフトウェアを習得したとしても、そこで何を作るかがなければ無価値だ。

31歳を目前にして、気持ちを新たに頑張ります。とりあえず初日までに読むべきドキュメントが大量にあってすでに大変さを感じている...。(Google Documentsが共有されてくるのだけれど、その中にさらに複数のDocumentsへのリンクが貼ってあって軽く迷子になる)

2017/10/18 焦燥感と次への一歩

これまでの経験と言うのは環境が変わればリセットになってしまう部分もあれば、活かせる部分もある。リモートライフをしていたところ、日本もアメリカもどちらの生活も中途半端になってしまう感じがした。アメリカに居るのにいまだ人と顔を合わせることも、英語を話すことだって苦手だ。上手い・下手というレベルではなくて、コミュニケーションそのものに恐怖心を感じてしまった。

さすがにマズいぞ、と興味のあったサンフランシスコにあるデザインの学校へ応募をすることにした。幸いにも、その学校を卒業した日本人の方を知り合いが紹介してくれて書類選考は進むことが出来た。これがリファラルってやつか。選考ステップとしてはLinkedInのプロフィールを送るのみ、という何ともサンフランシスコらしい感じだ。

そして先週、恐怖の電話面接を受けた。週の半ばの電話まで、毎日家で怖い怖いとのたうち回り、泣いたりしていた。

ベイエリアで見つけた日本人の英会話レッスンも再開した。元々リクルート出身の女性でメインは子どもに教えているのだけれど、これまでの私の仕事のバックグラウンドにも理解がある人の方が何かと相談しやすいだろうな、ということで頼んでいる。そう、分からないことを英語で質問するにも時間がかかるレベルなのだ。 付け焼き刃でその先生に傾向と対策を教えてもらう。もうこれ英会話のレッスンというより、レジュメ添削してもらってるわ、、という感じである。

サンフランシスコに滞在して思うことは、英語に対するしんどさはもちろんなのだけれど、それ以上に「これ日本語だとしても言いたいことが無い」「私の仕事の経歴で学び、そして自分のアピールポイントとは何なのだ」といった悩みに直面することの方が多い。その度にとても情けない気持ちになるのだ。

思えば日本でもコミュニケーションスキルがある訳ではなかったということを強く実感する。東京に居た約7年間で学んだ何となくのノリで返す言葉やリアクションも、アメリカでは使えない。すべてがリセットされてしまう。

でも、デザイナーで良かった、と思った。電話面接、ようやく辿々しく会話して、質問への回答も全部を理解出来ずあとからメールで聞き直すレベルだけど、その電話ですぐさまOKをもらえたのは事前のポートフォリオ審査のおかげだろう。そう、言葉以外のことで伝えることが出来るのだ。言葉の強さも知っているし重要さも分かっているけれど、それでも、それ以外の武器を持ち合わせているということは励みになった。

f:id:haiji505:20171019080909j:plain
霧の街サンフランシスコ

春に6週間だけ英会話学校にも行っていたのだけれど、その時は文法を英語で習うの新鮮!という楽しさはあったけれど、話したいことそのものが本当に浮かばなくて辛かった。それに比べたらデザインについてというのは、話したいことも聞きたいこともあるので、そういう目的があると勉強も楽しいな、とようやく思えてきたところ。

2017/10/02 彌彦神社で結婚式を挙げた

f:id:haiji505:20171003085721j:plain
最初は白無垢はどれも同じかなと思ったけれど、シンプルに細い赤い線の入ったデザインが気に入ってこれにした。頭はバラとかすみ草。生花にしたかった。

先週、地元の彌彦神社で結婚式を挙げた。生まれ育った村は道路二車線をまたぐ大鳥居が有名で、神社にも小さなときから慣れ親しんできた。教会で神父さんの前で誓うよりは神社が良いなと思ったし、神社であれば見知らぬ場所よりは地元が良いなと思った。子どもの頃から見知っている神主さんもいる。

この1年はアメリカと日本を行ったり来たりだったこともあり、準備はのんびりしたもので、式の日程は入籍から1年経ってからとなった。

今年の春に実家に帰った際にプランした。身内だけで行い披露宴なども特に行わなかったので、プランと言っても神社の予約と、衣装の手配が主なもの。撮影に至っては最近カメラにこだわり始め他の人の結婚式の様子もしたりなど、セミプロとして活動している父にお願いした。地元を離れて10年経っていたこともあり、式後の食事会の場所などは家族のアイデアだし、細かい時間などのプランは父が組み立ててくれた。もう父は今回のウェディングプランナーみたいなものだ。

婚約から2年も経っているし、夫婦とやっていくぞ・・・!という初々しい気持ちも薄れ、誓う以前に既に夫婦だしなぁという気持ちもあったけれど、式を挙げて良かったと思った。

入籍して1年経つとそれなりに喧嘩もあり、夫婦としての危機も正直なところあったからだ。それが神社で家族の前で誓い合う、というのは背筋が伸びる思いだったし、何よりそんな場に2人で立てていることに、じーんとなった。

兄が同じく彌彦神社で数年前に式をあげたので一度見ているのだけれど、手順などはまったく覚えていなかった。巫女さんが時折ジェスチャーで次の動作を促してくれるのでそれにしたがって式を進めた。御神酒が思いの外おいしくもっと飲みたい気分になった。(式を終えたあとに親から「あれは三口に分けて飲むんだよ」と言われた。)

神主さんが事前に伝えた両家の住所などを読み上げて、どこそこの娘、息子が一緒になるんだよ、ということを言うのだが「かり〜ふぉるにあ〜の〜さん〜ふらんしすこ〜」と読み上げ始めた時にはそこも言うのか!と少し笑いそうになった。

f:id:haiji505:20171001192200j:plain
式が終わって自撮りしたりネットにいそしむ様子

結婚式の前日、夫の家族が我が家に挨拶に来たときは、甥っ子は人見知り全開だし、特に会話もはずまず、これは大丈夫だろうか...と心配になった。でも、結婚式後に温泉旅館で食事をした時に生い立ちアルバムを配ったところみんなが結構盛り上がって(お酒の力もあって)本当に安堵した。さらにその後旅館にあったゲームセンターでミニオンズのペンを落とすのにみんな必死になったり、両家で卓球対決をしたり....。

f:id:haiji505:20171003090228j:plain
旅館にあるゲーセンっていいよね

正直なところ披露宴や結婚パーティーをしてみたい気持ちもあったものの、新潟と福岡、そしてサンフランシスコと各々が離れて暮らす中で今日が全員で集まる最初で最後の日に、家族だけでこのように親睦を深められて良かった。

前撮り写真をアップしたところバズった。結婚式後しばらくはpush通知が鳴り止まなかったけど、favご祝儀だ。ありがとうございます。 <family> としてマークアップされた灰色家、濱崎家を今後ともよろしくお願いします。

2017/09/17 いくら

東京で仲良くなった友人たちがいる。もうそろそろ知り合って7年くらい経つのではないだろうか…。東京に行くのでグループチャットで声をかけたところ、予定の空いていたタムカヨの家で集まることになった。

f:id:haiji505:20170919144139p:plain
うたは & ひまり

4人で食べ物を持ち寄ってお昼からダラダラと食べながら談笑。ふと40代になってもこんな感じで集まったりするんだろうなぁ、そうだったらいいなぁという気持ちになった。みんな仕事の状況も私生活もどんどん変化しているけれど、変化してもそれでも会える友人というのは本当に貴重だ。

友人のばんびーのは、数々の逸話があって、三軒茶屋で飲み終わった後に「三軒茶屋って最寄りは何駅?」という台詞が今でも伝説だ。今回も「京王線と京王新線どっちか分からない!」と迷子になりながらやってきた。

桃子さんが持ってきてくれたいくらの醤油漬けがおいしかった。サンフランシスコで筋子を手に入れて作りたい。

アメリカに行ってから友人と気軽に話すのが難しくなってしまってたまに寂しい気持ちになったりもするけれど、帰国した際に話せることがとても大事な時間になっているのはとても良い。

バリア

私は日記が続いたことがない。去年はMediumで日記を試してみたけれど続かなかった。最近学生の時のブログを読み直す機会があった。あの時はとにかく思ったこと、考えたことをまとめていたのに社会人になってから自分の考えを振り返ることが出来なくなってしまった。それはやっぱりもったいない気がするので、気が向いた時にメインブログのここに日記も書いてみることにした。大体自分のパーソナル空間に、書いちゃいけないテーマなどないのだ…


サンフランシスコに来てから仲良くさせてもらっているシエナ、アンディ夫妻がいる。シエナの誕生日の時は体調が悪くて行けなかったのだけれど、一昨日アンディの誕生日パーティーに行ってきた。

f:id:haiji505:20170911181559j:plain
彼らの愛猫Meiちゃん

続きを読む