灰色ハイジの観察日記

元ひきこもりのとある日記。

カレンダー便りのレターは、遠距離恋愛にも良かった

みなさんご存知でしょうか、レターというアプリ。
スマホの写真を1ヶ月のカレンダーと共に印刷してハガキとして郵送してくれるサービスです。


子供の写真を親に送る用途だと思っていたので、自分とは無縁だな〜と思っていたのですが・・・

1年前、なんと自分宛に届いた!!

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離れて暮らす夫の hmsk から届いたのでした(当時はまだ結婚前)
遠距離で連絡する手段はいろいろあるものの、郵送で来るとは思っていなかったのでびっくり。

それから1年。毎月届いて、ついに1年分!

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毎月どの写真が届くんだろう?とサプライズがあって楽しかったです。
写真の裏にはメッセージも添えられるのですが、これが良い。次に会えるまで頑張ろう、と思えるような言葉が書いてあるのはちょっとしたことですが嬉しいですね。

アコーディオンブック

1年分たまったところで、レターで売っているアコーディオンブックも購入して送ってくれました。

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これまでに届いたレターをじゃばら式で収められます。

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収めてから気づいたのは・・・これ・・・半年分しか入らない・・・夫に伝えるとすぐさま、もう一冊注文してくれました。

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アコーディオンブックの注文もアプリからできるのはスマートで素敵。

レターは、子育ての様子を両親に送るというのが主な用途となっていますが、遠距離で手紙が送りたいなと思ったときにもおすすめです。
海外に住む人が日本に住む人に送るときにも便利でいいですね。

海外でデザインを仕事にする

海外でデザインを仕事にする

海外でデザインを仕事にする

  • 作者: 岡田栄造,鈴木元,森山茜,青木翔平,福定良佑,村上あずさ,?島泰,今村ひかる,長田喜晃,青木慶一,小林耕太,山本尚明,中山雄太,清水花笑,川島高
  • 出版社/メーカー: 学芸出版社
  • 発売日: 2017/01/25
  • メディア: 単行本
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この本を読んだ。日本以外で仕事をしている日本人デザイナーの体験を綴った本だ。

ひとまず観光ビザで夫の住むサンフランシスコと日本を行き来しているものの、今年はどう生きていこうかと考えている自分にとっては勇気付けられる本だった。夫がアメリカの現地企業で働くのを目の当たりにしながら、私も日本以外で働くということに興味が湧いていたからだ。

数年前に出版されたデザイナーの働き方に関する本などでは、ほとんどがグラフィックデザイナーを取り上げたものが多かったように思うのだけれど、この本ではさまざまなフィールドのデザイナーを選んでいるのが良かった。まえがきにも以下のように書かれている。

本書に寄稿した14名は、このような時代に、デザイナーの新しい職能を模索する過程にある。彼らの多くが学校で学んだ分野とは異なる領域で活動しているのはそのためだ。
建築を学びながら今はテキスタイルをデザインしている者や、美術史とプロダクトデザインを学んだあとグラフィックのデザインスタジオに飛び込んだ者。
<中略>
彼らは国境を越えると同時に分野の境界も越えることで、身をもってデザインの仕事を現代にふさわしいかたちに再構築しているのだ。

この本に出てくる人たちは幼少期から海外で過ごしていたというよりは、10代から大学へ行ったり、仕事の中で海外へ行く機会を得たり、または日本で働いた後に海外に大学へ行ってそこから、などさまざまな方法で海外で仕事をしている。ただ、いずれも作りたいこと、学びたいことなど思いがあって道を選んでいる。

これは編集が良いのだろうなと思ったのだけれど、成功体験だけでなくそれぞれが苦労した点がエピソードとして盛り込まれている。
また、それぞれのエピソードの中で、海外での初めての給与や、ビザに関する話も書かれている。とくにビザについては、人によって状況が違うこともあり、ウェブ上にあまり出てくることがないので、体験談を読めるのは貴重だ。
エンジニアの人はシリコンバレーで働く人が多かったり関心が高いためもあってビザに関する情報もちらほらウェブにはあがっているが、デザイナーに関するビザの情報はあまり見かけない。

本の中で気になった話

だれもがデザインできる環境をつくるーメイド・イン・ボホールへの挑戦(徳島泰さん)

フィリピンでファブラボ設立をした徳島さんの話などはすごかった。現地にデザインを根付かせるための、「デザイン環境」を最初にデザインすべき、という考えを元に実現させている。こういう構想というのは、思いつくだけなら簡単だけれど、実現させることには相当な苦労があったはず。

最高のソーラークッカーを目指してーベトナムで学んだデザインの原点(山本尚明さん)

留学ならぬ、留職という言葉が出てきた。自らのスキルを活かして他国のNPOやNGOで働く活動のことらしい。グローバル企業などでは、他国に出向することがあるだろうけど、そういったものとも違い、現職を一時中断して行うらしい。
この方のエピソードの中で強烈だったのが、

提案の方向性が見えてきた2周目が終わったころに、最終プレゼンに関してビックさんと話をした。その時考えていたプランを伝えた後、「残りの期間で実製作として提案を検証することは難しいのではないかと思っている」と話すと、彼は真っ赤な顔をして私に強くこう言った。
「このまま提案しただけで帰ったら、一緒につくったことにはならない。僕らの3週間は何もなかったことになる。」

まだまだ日本では書類の上で話が進んでいくことが多いように思う。そんな中、このエピソードにはとても重みがあった。

造形とコンセプトを研ぎ澄ますーブランドをつくるデザイン言語(青木慶一さん)

ワーキングホリデーの申請期限である31歳の誕生日間近に、ビザを申請し、そこからまず語学学校生活をはじめた青木さん。一度仕事を絶ってからの語学学校生活というのはいろいろ不安もあるはず。今の自分とちょうど同じ年齢ということもあり、勇気付けられたエピソードのひとつ。

この本全体を通して、海外へ渡ってからどのようにデザイン事務所にアプローチし、何社応募して、どう選考が進んだのか、というエピソードがよく出てくる。こういうの、新卒就職活動に関するTipsはたくさんあるけれど、この本は大人の就職活動読本とも言えそうな感じだ。

リサーチを最適化するビジュアライゼーションー動き続けることで見えてくるもの(清水花笑さん)

私の好きなデザイナーの1人に、オランダのヨースト・グローテンスという人がいる。

読み進めていたら、ここで働いていたという方のエピソードが出てきた。地図や書籍のデータビジュアライゼーションで知られる作品たちだけれど、完全分業制らしい。オランダのことをあまり知らなかったので、思いがけずこの本を通してその雰囲気を知れたのが良かった。

I Swear I Use No Art at All: 10 Years, 100 Books, 18,788 Pages of Book Design by Joost Grootens

I Swear I Use No Art at All: 10 Years, 100 Books, 18,788 Pages of Book Design by Joost Grootens

当時Amazon UK経由で購入した本、日本発送のも出品されてるけど、めちゃくちゃ値が上がっている...。

コミュニケーション

どのエピソードでも共通して出てくるのが、言葉の問題だ。英語どころか、人によってはイタリア語、オランダ語、ドイツ語、中国語などさまざまな言語の問題が描かれている。共通しているのは、言語が違うからこそ、デザインで伝える努力をしている点だった。言語コンプレックスに感じて躊躇してる場合じゃない、と非常に個人的には勇気付けられた。言語習得については努力しなければならないのはもちろんだけれど、それ以上に言語以外で伝えられる努力もデザイナーとしてしなければと思った。


どうしてデザイナーになろうと思ったか?というバックグラウンドについても語られているため、デザインというものに興味がある学生の人にも薦めたい本だ。この本で書かれていることは、海外志向でなくとも、今後日本においても環境が変化していく中で、どうデザインという仕事と向き合っていくか、ということを考えるよいきっかけになりそうだった。

最初で最後かもしれない初詣の夜

この年末年始、夫は日本に帰国できず、私は私で観光ビザでの滞在だったので日本に戻らねばならず結婚して初めてのお正月は悲しいことに別々で過ごすことに。
私は実家で両親、兄弟と過ごした。

元旦に親戚で夕食を食べて帰ってきた後に、父親が初詣に行こうと言う。
そこで珍しく妹が「歩いていけばいいじゃん」と言い出すので、深夜に両親、妹、私の4人で徒歩30分ほどかけて神社へと向かった。

神社へ着くと、父親が妹や私をカメラで撮影をはじめたので、私も妹を撮影してみた。

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時間はこのとき22時くらい。
てっきり31日のノリでお店も深夜まで空いているだろうと目論んでいたら、どこもお店はやっていなく、とぼとぼ歩く私たち。

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ラーメンが食べたかった、と言い出す父だったが、しばらく歩いたところでお鮨屋さんを見つける。
そろそろ店じまいをするところだったそうだが、入れてもらうことができた。
「この街に引っ越して20年経つのに、家族でお正月の夜に神社に来るのは初めてでして」と大将と会話をする父。

そうなのだ。私はもう結婚したのだし、本来であれば今日こんな風に4人でお正月を過ごすことなどなかっただろう。

あとで調べたら、初詣の帰り道は、福をこぼさないように寄り道をしてはいけないらしい。あの夜のお鮨屋さんで福をこぼしてしまったかもしれない。でも素敵な夜だった。


今年も良い一年でありますように。