2015年9月末をもって、6年半勤めた博報堂アイ・スタジオを退職しました。並びに出向先であるSIXも一昨日が最終出社日でした。
いくつか持っているブログのうち、退職エントリといえばはてなだろ!ということでこちらでご報告させていただきます。
そもそもよくフリーのデザイナーだと思われていたのですが、会社勤めをしていました。新卒入社し、気づけば小学校よりも長い期間お世話になりました。週5日間通うなんて小学校以来だけど出来るのか??ということを入社当時は思っていました。
そんな私が6年半も居られた場所では、本当にさまざまな経験を積ませてもらいました。
思えば、デザイナー職の面接の場で「企画もやりたいです」と言ったところから今日までの出来事ははじまっていたような気がします。3年デザイナーとして働いた後、SIXではプランナーの仕事をさせていただきました。いろんな種類のいろんな仕事がそこにはあって、声をあげれば好きな仕事に関われる、そんな場所でした。
会社の名刺が本名ではなく、人生の半分以上つかってきたハンドルネームの「灰色ハイジ」として名乗らせてもらえることが出来たのも、人生の中できっとトップテンに入る思い出になる気がします。
クライアントさんにもこの名前でご挨拶しており、「灰色さま」「ハイジさま」というメールが飛び交うような毎日でした。
ジェットコースターに乗ってるみたいな...遊園地にいるような、そんな職場でした。
やってきたこと
どんなことやってるんですか?と言われるといつも答えに困ってきたのですが、思い返すと毎年部署が変わって、やることもガラリと変わる、そんな環境でした。思い返して羅列してみたけど、ほんとに何屋なんだ。
- 1年目は主にActionScript書いてた。
- xml読み込んで何かしたり、動画再生したりみたいなのをよく書いてた。
- 学生の授業の時のDesign by Numbersをのぞけば、はじめてのプログラム言語と言えるのでしょうか。
- 2年目は大規模サイトの設計〜デザイン。
- 何千ページとあるサイトのリニューアルの構成書をパワポで管理してたときは、Macのパワポがとにかく憎かった。
- 当時は面白さがいまいち分からなかったけれど、思い返すとこの時関わった仕事が好き。今も残っていて多くの人に使われていると思うと仕事冥利につきる。
- 3年目はキャンペーン系の仕事をちょこちょこと。
- アプリのデザインをし始めたのもこの頃でしょうか。
- Titaniumを使ってJavaScriptでアプリ実装したり。
- 4年目からプランナーになる。右も左も分からぬまま、まずは数を多く出すことを心がける。
- Webだけじゃなくて、リアルなイベントにも多く関われたのは面白かった。
- はじめてのイベント企画仕事は、Google+のコミケ出展でした。
- JOJO展の仕事で、王様のブランチに出て荒木先生と話せたのが嬉しかった。
- 5年目あたりから、映像内のUIデザインというなんだか特殊な仕事が増える。
- 学生のとき憧れていたMVの仕事も、AmazarashiのMV内のUIデザインという形で関われた。
amazarashi『穴を掘っている』“Digging Holes” - YouTube
amazarashi 『季節は次々死んでいく』 ”Seasons die one after another ...
あまり手がけてきた仕事については語れませんが、大好きな企業だったり、ゲームの仕事に関われて本当に嬉しかったです。それこそ学生のときには考えられなかったし、でも夢見てきた仕事です。それなりにハードワークの中で続けてこれたのはそういうロマンがあるからだと思っています。
※ 追記:先輩に「これじゃハイジAmazarashiの人じゃんw」と言われたので、いずれやった仕事はポートフォリオにまとめようと思いました。ウェブサイト更新するぞ・・・!
今後について
ずっと器用貧乏だと思っていたんですが、最近いろんなことをやれる程キャパも器用さも無いのでは?と思うようになってきました。また、やっぱり元々Web出身で技術的なことをもっと追いかけないと、という焦りも出てきました。高校の頃のポートフォリオを見返したら「情報を整理するデザイナーになりたい」とか書いてあって、なんだか意識高い学生やってました。
今後は改めてデザイナーとして修行をしようかなと思っている次第です。
「ハイジちゃんは遊んだ方がいい!」と言われたので、しばらくはのんびり過ごしつつ、旅に出たりなどしようかなと思ってます。ゆるふわニートです。
尚、有休が2ヶ月分余っていたので消化中に2週間の島旅にでかけていたら何名かの友人から「移住したの!?」と連絡がきましたが、引き続き拠点は東京の予定です。
隣の席の先輩に「ハイジのことはネットを見ればすぐ分かる」とよく言われていたのですが、会社を離れても引き続きインターネットの住人でもあります。