灰色ハイジのテキスト

サンフランシスコで働くデザイナーの日記とか考え事とか

私がやりたい事 その1

4月頭に、バタフライ・ストローク青木克憲さんに会いに行った。
cut&pasteというグラフィックデザインの大会の本選に出る事が出来た際に、審査員が青木さんだった。その際にポートフォリオを見て頂いた。
それから半年経ち再び、ポートフォリオを見て下さいという理由でアポをとったのだけれど、真の理由は「働かせて下さい」と言いに行く為だった。


青木さんから「何がしたいの?」と聞かれる。
この問いは半年前にもあった。
今回はハッキリ言える!と思って行ったのに、結局うまく言えなかった。


そう、話しながら気付いてしまった。
青木さんに対するものは憧れでしか無かったと。


グラフィクがやりたいと言いながらも、クリエイターになりたいと思いながらも、就職活動は全てWeb系ばかりだった。本当にやりたい事はとっくに分かってたのに、こういう道もあるかもしれないと可能性が見えた事で思い上がってただけだった。青木さんと話した事で、「私はWebが好きで、ならばWebデザイナーのプロになろう」という決心がついた。


バタフライ・ストロークでは働かせてもらえそうな感じではあった。けれども青木さんは「うちに来ても、いろいろやる事はあるけど、何をやっているのか分からないかもしれない」と言い、
また、博報堂アイスタジオを選考中である事を伝えると
「そこに行けるなら、そこに行くのが一番いい。上流行程に関われる方が潰しがきく」
と言った。


そう言われた事で、博報堂アイスタジオの選考は頑張る事が出来た。
全てに落ちたら、また連絡下さいと最後に青木さんに言われていたからだ。
甘えて、適当に就職活動をして青木さんに再び連絡をとる事も出来たけれど、「博報堂アイスタジオに入る事が出来ました」と伝えたかった。

そして、先月それを叶える事が出来た。

Webデザインのプロフェッショナルとして、いつか一緒にお仕事させて下さい、と添えて。

青木さんから返信があり、おめでとうの言葉を頂く事が出来た。



就職活動を通して、いろんな方にお世話になった。
これから先、良い仕事をする事で、ありがとうの気持ちを伝えていきたいと思っている。