灰色ハイジのテキスト

サンフランシスコで働くデザイナーの日記とか考え事とか

文字をつくる―9人の書体デザイナー

文字をつくる―9人の書体デザイナー

文字をつくる―9人の書体デザイナー

最近買った本のうちの1つ。以前からブログを拝見させて頂いていた雪 朱里(id:snow8)さんの著書。
書体に関しては学生の頃から関心がなさすぎて、もうちょっと勉強したいと思っている分野だったりする。
この本では、普段使っている書体がどのようにして生まれたのかがインタビュー形式で垣間みることが出来る。


学生が「fontって売られているの?!」という驚きを発したことが、このようにインタビューとしてまとめようと思った経緯らしいのだけれど、私も約1万字を人の手で1つ1つ作っているだなんて信じられない!という気持ちでいっぱいだったりする。
文字を書くという習慣自体がなく、文字というのは打つものだ、という感覚があるのだけれど、こうして表示されている文字そのものが人の手によるものだと思うと感慨深い。
この本を読むと、文字を扱う時には書体デザイナーに敬意を払わないといけない、という気持ちにさせられる。
書体選びで悩むときがあるけれど、エレメントだけではなくこうしたバックストーリーを知っていると、書体選びが楽しくなりそう。