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サンフランシスコで働くデザイナーの日記とか考え事とか

ランキングコミュニケーション VOTECLOUDを観察してみた

今朝はてブ経由でVOTECLOUDという新しいウェブサービスがローンチされたことを知る。
個人で作ったにしてはボリュームがあるしどこが作ったのかな?と思ったら合同会社KAI-YOUさんのサービス! KAI-YOUさんには以前2.5Dの番組に出させて頂きましたが、ネット放送の企画や文芸誌『界遊』を発刊しているところ。 これは気になる!ということで観察してみた。

 

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VOTECLOUDはランキングコミュニケーションと銘打っていて、ユーザーが自由にお題と選択肢を追加出来るようになっている。そしてそれに対して投票を募る仕組みになっている。
コミュニケーションとなっている通り、投票の際に任意でコメントも書き込めるようになっておりそれらコメントはサイト上でピックアップされ紹介されている。

 

Q&A×キュレーション×ランキング

ランキングとあるが、お題によってはタイトルが「あなたの○○教えてください」となっていてQ&Aサービスのような側面も持っている。選択肢も追加出来るので最近流行のキュレーションサービスのような側面もある。
今どき感をうまくMIXしたサービスだ。 

他と異なっている点は投票期間が設けられている点。いや、Q&Aサービスも回答募集期間が決まっていたりするので正確には全く異なる、という訳ではないのだが、VOTECLOUDの場合は投票開始の期間も決まっているのだ。

Q&Aサービスやまとめサイトの場合、大抵選択肢を決めるのは1人の人だが、VOTECLOUDの場合はお題に対して誰でも※選択肢を追加することが出来る。投票開始まで時間があるのは、選択肢自体を募るためなのだろう。
(※ 最初にお題を立てる時に、候補の追加・編集の権限をすべてのユーザーに与えるか、作成者のみにするか選べる)

 

この投票までにタイムラグがあるというのは面白いと思った。

投票の数だけじゃなく、そもそもそのお題にどれだけ関心が寄せられているのか?ということをPVや編集人数などから運営側側が事前に予測することが出来るからだ。

VOTECLOUDを見ていると、単に投票出来るサービスを作りました!というものではなく、政治選挙の票のような仕組みを考えているんだろうか?という思想のようなものを感じる。

それは彼らが文芸誌を発刊しているから思ってしまうのだろうか?

 

KAI-YOUの中の人から、“KAI-YOUそれ自体のコンセプトに連なる、思想めいたものがある”とコメントを頂いたので今後の発展が気になるところだ。
参加ユーザーが増えれば仕組みとしては面白いサービスになるのではないだろうか。