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サンフランシスコで働くデザイナーの日記とか考え事とか

HTML5で作成された連絡先交換webアプリ、miicaを観察してみた

Togetterを作っている@yositosiさんが作った連絡先交換アプリ「miica」を試してみた。

連絡先交換と言えばBumpが真っ先に思い浮かぶが、miicaはHTML5で出来ており、プラットフォームに依存しないwebアプリという形をとっている。

連絡先交換ということで相手が居ないと始まらない…会社の先輩とご飯を食べている時に「こんなの出来たみたいなんですけど」と言ってその場でmiicaにアクセスしてもらった。インストールの手間が無いのでこうして気軽に人に勧められるあたりがwebアプリらしくて良い。

 

 

早速アクセスしてみるとまずはTwitterの認証。認証するとプロフィールやアイコンを取得して、自分のカードが出来る。


さて、これから先は相手が居ないと進めなかった領域…!


相手に向かって手裏剣の要領でカードを飛ばすんですね...! wktk

この後キャプチャを撮り忘れてしまったのだけれど、フリックすると位置情報を取得し、候補が何人か現れ選択出来る画面になった。今回は1対1だったが、これはイベント会場のようなところだと同時に何人かをやりとり出来てしまうのだろうか...?だとしたら非常に便利。

そうして交換に成功すると、カードケースというところに今しがた交換した人のカードが!!


何故だか先輩のカードが2つも...。先輩の方にも私が2人居たそうなのでバグだろうか

相手のカードには当然プロフィールが書かれているのだけれど、吹き出しマークがあることに気付く。押してみるとメッセージのやりとりが出来るようになっている。

個人的にはこの機能が一番miicaの優れている点だと思った。リアルな名刺において、交換しただけでその後やりとりが生まれないケースも多い。その点miicaのこのメッセージ機能をうまく活用すれば連絡先交換も意味があるものになるのかもしれない。

 

カードコレクション

なお、miicaのカードには「裏面」という概念がある。ユーザー毎に画像投稿用のメールアドレスが発行され、そこに画像を送ると反映される仕組みだ。miicaの説明ページを見ると「カードを交換しよう!」や「カードコレクション」と言った説明書きがあり、ユーザー毎のオリジナルカードを軸に少しカードゲームのコレクション魂をくすぐったところがコンセプトなのだと思われる。

ネットユーザーの間で、自分の好きな写真を小さな名刺上に印刷してくれるサービスを利用した名刺交換がイベントで行われることがあるが、それらを意識しているのかもしれない。

そういえばCardFlickという、名刺交換アプリがある。綺麗にデザインされた名刺がアプリ上で持て、交換出来るものだ。miicaを見た時にまっさきにこのアプリが思い浮かんだのだけれど、お互いにアプリを入れている必要があるという点で敷居が高いと思った。デザインが良いだけに非常に残念である。連絡先交換のアプリはみんなが持っているスタンダードなものにならないと意味が無いのだ。その点でmiicaは今後の可能性があると感じた。

あとで見返したり管理の際にはPCからアクセス出来た方が便利だと思うが、miicaはスマートフォン利用を前提にしておりPCからは見ることが出来ない。ただ説明には端末やOSを選ばずに、とあるのでいずれ対応するのかもしれない。

 

 

ちなみに、miicaでは横向き利用が必須となっているが、私は回転ロックをしているので利用の度にロックを解除しないといけないのが少々面倒だと感じた。

<small>※タイトルが「連作先」となっていましたが、「連絡先」の間違いです。訂正いたしました。</small>