灰色ハイジのテキスト

サンフランシスコで働くデザイナーの日記とか考え事とか

Public/image METHODに行ってきたよ


週末に六本木で行われたpublic/image METHODに参加してきました。行こうかどうか迷っているうちにチケット完売。
残念すぎる!と思っていたら、追加の抽選販売に当選したので行ってきたのでした。

METHOD

このカンファレンスは「方程式の再発見」という意味が込められているらしく、クリエイター×クリエイターのかけ算によって再発見しようという試みのようでした。

  1. TEAM★LAB × タナカカツキ(GAME×ILLUSTRATION)
  2. Fugahum × 田島一成(FATION×PHOTOGRAPHY)
  3. I Am Robot And Proud × 真鍋大度(MUSIC×INTERACTIVE ART)
  4. 辻川幸一郎 × 伊藤直樹(MOVIE×INTERACTION)
  5. 中村勇吾 × 富野由悠季(INTERFACE×ANIMATION)

上記の組み合わせによるトークセッション。14:00〜20:00という長丁場のこのカンファレンス。椅子がパイプ椅子でちょっと辛かった・・・


では、以下感想など。

TEAM★LAB × タナカカツキ

一番はじめは、チームラボの猪子さんとタナカカツキさんによる対談。このカンファレンスはどうやら上の表で見た際に、左側の人が右側の人を指名して選ばれた人選のようで、猪子さんは上京してはじめて買った本がバカドリル、といったエピソードが。

で、対談なんですがもうなんか猪子さんの独壇場みたいな感じになってて、針谷さんが話をふっても一切無視!
猪子さんが仕事で手がけた不動産のサイト「http://www.iduplus.jp/」を見せながらの進行だったんですが、猪子さんはずっとこれを操作して遊んでるか、話を問いかけられても「え?」とか返したり、話はじめたと思っても「そうすね...」って言って自己完結。一番笑いがおきてたトークセッションじゃないでしょうか。


http://www.iduplus.jp/」は猪子さんによると、「誰も採用情報とか興味ないからラクガキが出来た方がおもしろい」という発想の元つくられたそうです。そんな発想普通ないよ!という感じで変な会社サイトになってます。猪子さんは「インターフェースがゲームになる、インターフェースとマンガが一緒になる、区別がつかなくなる」といったことをおっしゃっていて、それはぼんやりこのサイトで感じることが出来ました。また、タナカさんが「名前のない時期のクリエイションがおもしろい」とおっしゃっていて、なんだか分かるようなぁという感じでした。


「絵がうまくなくてもかける絵、ストーリーすらも勝手につくれるといいな」と猪子さんが言ってたんですが、そういえばドラえもんでそんな道具ありましたよね。非常に発想がマンガ的なんですよね、きっと。

Fugahum × 田島一成

フガハムの今シーズンのカタログをおみやげとして頂いたんですが、それを見ながらその写真がどのようにして出来上がったかを見たこの回。
人のPhotoshopの画面を見るのは面白いですね。手や首など部分ごとに調整されていて、レイヤーは膨大な数になってました。
(でも私もレイヤー多い方なので勝手に親近感を湧かせてみる)

I Am Robot And Proud × 真鍋大度

この回はライブでした。I Am Robot And Proudの演奏によって、MIDIデータが送られてそれをハードウェアで電気信号に変換。電極をつけられた人の顔の筋肉が勝手に動くという真鍋大度さんのあの作品になる訳です。
・・・で実験台(?)になったのは何故かタナカカツキさんw たまたま楽屋で話していたら出ることになったらしいw
あれを生で見れるなんてすごい!と思う反面、痛そう・・・と思ってあまり見れなかったんですが、I Am Robot And Proudも自分の演奏によって人が痛めつけられるなんて・・・といったことを言っていましたね。
なんでもセットする時間が少なかった為に、正確な場所に電極が取り付けられずいつもの2倍は痛かったんじゃないかという話・・・^^;
もう一人実験台(?)の方が居たんですが、ライトが当たってなくてちゃんと見えなかったのはかわいそうだなーと思いました。

辻川幸一郎 × 伊藤直樹

たまたまどこかのお店で知り合いを通じて出会ったお二人。今回辻川さんがこういう会だったら伊藤さんに・・・ということで決まった組み合わせのよう。
このトークセッションでのキーワードは「解像度」。
辻川さんの話でへぇ〜と思ったのは、高解像度でストップモーションを撮影することで、あとで編集で寄ってもアレないというもの。それだけならなんでもないのですが、その上でテレシネで昔っぽいエフェクトをかけると言ってました。
高解像度で撮ることでキレイな低解像度の映像になるとおっしゃっていて、なんだかへ〜と思いました。


そこにかけ算として伊藤さんは「WEBのインタラクティブ性はユーザーの任意の位置に映像を寄らせることが出来る」と話した上で「ただユーザーに総てを任せることはしない。どうユーザーに寄らせたいのかが難しい」とおっしゃっていました。

辻川さんは「僕はWEBのことはさっぱり分からないんですが・・・」と言っていたんですが、ユーザーにどこに寄ってもらったら面白いのか?という点において映像ディレクターの視点でコントロールされたWEBは見てみたいなと思いました。

中村勇吾 × 富野由悠季

このトークセッションでは中村さんが富野さんを指名した形なのですが、中村さんはガンダムから入ったんじゃなくて「教えてください。富野です。」

教えてください。富野です

教えてください。富野です

を読んだことがきっかけだそう。
もうこのトークセッションが一番面白かったです。お二人の絡み・・・というより富野さんのトークが面白いって感じですね。途中中村さんが自身でもおっしゃってたんですが、中村さんはインタビュアーっていう感じでした。他の回では、針谷さんが質問を投げかけて進行していたのに、この回では中村さんが質問をすることでトークがまわっていたので最初と最後くらいしか針谷さんは質問をしませんでした。

いっぱいメモをとったんですが、うまくまとめられないので今日はとりあえず寝て、明日また時間があればまとめてみたいなと思います。