灰色ハイジのテキスト

サンフランシスコで働くデザイナーの日記とか考え事とか

2017-12-18 人生の2周目

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Tradecraftの期間は3ヶ月。当初は3ヶ月ってそこそこ期間あるよなーなどと思っていたものの、いざ始まってみると、気付けばもう半分が過ぎてしまった。毎月新しい人をとっていて、早くも私は先輩だ。(実際は先輩・後輩といった感じはなくとてもフラットだけれど)

先月、初日の全員参加の自己紹介の場で、何を尋ねられているかも分からず前の人の発言を聞きながらようやく理解して...と慌てていたのに、今月のその同じ会では新しく入って来た子にアドバイスまで述べる立場になってしまった。

平日朝の9時半から、夜は大体7時までカリキュラムを聞いたり、プロジェクトに参加してディスカッションやら、プロトタイプ作りをしている。この環境に飛び込んでみて本当に良かった。特にプロジェクトが始まってから英語のスキルが伸びたような気がする。素早く周りの意見を聞いて、そして自分の意見を言わないといけないからだ。周りからも先月より良くなったね。慣れた?って言われるようになった。下手な英語を言うよりも、何も言わない方が悪である。

カリキュラムは、午前中の2時間ほどを使って行われる。色彩学やタイポグラフィ、レスポンシブデザイン、グリッドetc。Tradecraftには様々な経歴の人がいて、グラフィックデザイナーやコンサルトからデザイナーに転身する人、大学を卒業してすぐ来る人などがいる。誰もが一様に3ヶ月でプロダクトデザイナー(あるいはプロダクトマネージャー)という職を得ることを目指していて、カリキュラムはとてもスピーディに一通りのことを学べる作りになっている。

すでに知っている事も多いけれど、英語で理解してノートにまとめる度に、改めてそれぞれの知識を整理直し再度別の視点で見ることが出来るのは新しい発見だった。強くてニューゲームのような気もするし、英語的にはレベルが0になって社会人をやり直しているような気もする。

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「補色」って英語で何て言うんだけ... いま先生が言った単語、文脈的に知ってるけど何だっけ... など、毎日GoogleとMacの辞書での検索にお世話になっている

今月頭にホリデーパーティーがあった。Tradecraftはコミュニティ作りを核としていて、Slackには卒業した人も全員いたりなど絶えずつながりがあるような感じだ。ホリデーパーティーにも過去の卒業生たちが大勢来ていた。

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立ち話などが苦手なので、普段はSlackでの発言の方が多いのだけれど、最近Framerを勉強し始めたので作ったものをポストしたところ、卒業生からDMが来たりした。その人がパーティーにも来ていたので、私を見かけて声をかけてくれたのだけれど、悲しいことにSlackと違ってすぐさま返事をすることが出来なかった... ちょっとした小話、自分の語彙が少なくて「Yeah, Wow」みたいな言葉しかとっさに出てこなくて落ち込む。

あと大勢の人がいてBGMもかかっている空間、とにかく英語を聞き取るハードルがめちゃくちゃ上がる。目を細めながら耳を傾けて体を前に出して必死に会話についていく。目を細めるのは自然とそうなってしまうのだけれど、視覚情報を減らした方が音だけに集中できるような気がする。お酒も相まってとても疲れるけれど。

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