灰色ハイジのテキスト

サンフランシスコで働くデザイナーの日記とか考え事とか

2つの名前を呼ばれることの嬉しさ

ネット上で名乗る名前として「灰色ハイジ」を名乗り出したのは14歳の頃。 30手前になってしまった私は、人生の半分以上をハイジとして過ごしてきた。 会社の名刺もハイジだし、少なくとも東京に来てから出会う人にはハイジとしか名乗っていない。

そんな私だけれど、実は本名をとても気に入っている。 本名はナミカと言うのだけれど、あまり同じ名前の人を拝見したことがなく、これはこれで自分のアイデンティティになっている。

どちらか一つに出来るものではない。別人格というほどでもないけれど、本名で呼ばれる機会がないので「本当の自分ってなんだっけ?」と存在意義を確認したくなることが無いわけでもない。

どちらも認めてくれる人が現れた

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そんな私の誕生日に、ハイジとナミカどちらにもメッセージカードが届いたのだ。 まったくの別の名前を名乗るほどじゃないにせよ、人にはいくつかの側面があるはずで、そのどれもが受け入れられるのは素敵なことだ。どれか一面じゃなく、すべての側面を合わせてようやく自分なのだから。

他人から見たらどうでも良さそうなこの一件も私にとっては涙が出るほど嬉しかった。

彼は今でも私の呼び名を使い分けて呼んでくれて、それがとても心地良い。