灰色ハイジの観察日記

サンフランシスコと日本を行ったり来たりしているデザイナーの日記。ひきこもりがち。

はてなブックマークの新ユーザーページを観察してみた

はてなブックマークのユーザーページが新しくなったとのことで、ベータテストの招待を頂いたので観察してみた。 

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これまでタブでまとめられていたメニュー群が、左にまとまるようになった。
また、自分のアイコンが大きめに表示されていたりと、自分だけのツール的だったブックマークが、他者からも見られることを意識したプロフィール的な扱いにデザインが変わっている。

  

関心のあるタグで記事を抽出するインタレスト機能

ベータテストに登録をするとまず初めに、興味をあるタグをセットするように促される。そこでセットしたタグがどうやらこのインタレストに表示されているらしい。カテゴリーという概念から、さらに細かく自分で情報を振り分けることが出来るようになった。
(関係無いけれど、女子に関連した情報だけを表示してくれるアプリB!KUMA Girlsって、タグによって抽出してるのかな?「ダイエット」「fashion」...といった女子が好きそうなタグをセットしておけば取れそうだし、例えば「B!KUMA」といった特定のタグ付けルールをしておけば編集サイドで意図した記事を配信出来そう。)

 

「ブックマーク」と「お気に入り」

メニューの配置が変わってから、左のメニューが何を指すのかが分かりづらくなった気がする。一番よく使うのは自分がブックマークした記事をチェックすることなのだけれど、どこを押せばいいんだっけ?と迷ってしまった。

迷う原因は、ブックマークとお気に入りというラベルだと思う。はてブのお気に入りというのは、自分がお気に入りに入れたユーザーのフィードを指すのだけれど、一般的に自分が保存したリンクをお気に入りを指すことが多いので混同してしまう。

「お気に入りユーザー」とか「フィード」というラベルの方が良い気がする。

また、「マイホットエントリー」「インタレスト」という自分で抽出していないコンテンツも同レベルでナビゲーションされているので、ブックマークという言葉が少し埋もれているように感じる。自分だけの情報を扱うものとして「マイブックマーク」などとラベルを変えた方が分かりやすい。

 

ソーシャルブックマークにソーシャルらしさが足りない

さてそんな「お気に入り」だけれど、一覧に加えて自分がお気に入りに入れたユーザーと、おすすめユーザーが表示されるようになった。おすすめユーザーはこれまでにもあった機能だけれど導線がいまいちだったのですごく分かりやすくなった。

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ただこのおすすめユーザーの精度が個人的にはいまいちな気がする。

おそらく自分がブックマークした記事と同じものをブックマークしていたり、同じタグを付けているユーザーを抽出しているのだと思うけれど、正直自分と同じものをブックマークしている人はいらない。同じサイトを巡回している人同士が結びつくといずれはてなブックマークに来ても新しい情報を得られる場ではなくなるだろう。情報の枯渇だ。

また、おすすめされたユーザーの最終ブックマーク日が1年前だったりすることも多い。情報には鮮度が必要だ。

これら2つを解決する問題としてユーザーのアクティビティ(更新頻度)という軸がはてなブックマークにあると良いと思う。似た情報ソースを持つ人は確かにあまり必要ないのだけれど、一方でアクティビティの高い人というのは例え同じ嗜好性だったとしても、情報鮮度として価値がある。

現在はてなブックマークではブックマークした日にちしか出てこないけれど、せっかくインターフェースがフィードのようになったので、「○○さんが何秒前にブックマークしました」といったように、秒単位で変化すると毎日覗きたくなるページになると思う。

 

また、思うにはてなというのは、人感みたいなものが薄い。

はてなダイアリーには、おとなり日記という関連した記事を表示する機能があるけれど、あれは記事で使われるキーワードで判断されている。でもレコメンドという点では、コンテンツだけでなく「誰が書いた記事なのか?」という視点が入ると良いなぁと思う。

先ほどのおすすめユーザーにしても、恐らくあれはそのユーザーが保存した記事というコンテンツでしか判断されていない気がする。けれど同じ情報であっても、「誰が保存したのか?」という人の軸によって情報の価値は変わる。 

例えば同じニュースがブックマークされていたとしても、それをブックマークしたのが評論家なのか、友達なのかによって情報の価値が変わる。

この辺りはいわゆるソーシャルグラフがはてなに備わっていないからだろう。

はてなブックマークのコメントで争っているのはまぁしばしば見られる光景だけれど、はてなブックマークに人の関係性のようなものが入っていたらもう少し違った設計が出来る気がする。
ソーシャルグラフでは、人の繋がりをたどっていって、自分からどの程度近いのか、またあるいは遠いのかという距離を測ることが出来ると思うのだけれど、「あぁこんなに遠い位置にいる人ならまったく違うこと言ってても仕方ないな」とか「何か意見が合うなと思ったら、友達の友達だった」とかそういう風に思ってもらえるのではないか?と希望的観測をしてみたりもする。